管理人のイエイリです。
世界に誇る日本の上水道は、水道技術研究センターの平成23年度水道統計によると、漏水率が全国平均で約5%だそうですが、いまだ10%を超えている地域や自治体もあります。
水道漏れを発見する方法は、住民からの通報や、保守担当者が器具を使って耳で聞く方法が主流のため、漏水の発見が遅れて時には数カ月も放置されることがありました。
そこでNECは、世界トップクラスの漏水検知技術を持つスイスのギューターマン社(Gutermann)と協業し、上水道から漏水を迅速、正確に検知する「漏水監視サービス」を開発。9月5日に発売しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
ビッグデータとクラウド
を活用した世界初のサービスなのです。
漏水時には水道管内に漏水特有に振動が発生します。そこで振動センサーと通信機能を備えた「センサーユニット」を、あちこちのマンホール内の消火栓や分岐線などに磁石で取り付け、大量のセンサーからの振動データを集めます。
この「ビッグデータ」といえる大量の振動データをNECのデータセンター内のクラウドシステムで解析し、センサーの情報を相関分析することで、漏水位置を特定します。
その精度は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
約1mの範囲
と、ほぼピンポイントで漏水位置が分かるのです。
センサーからのデータはモバイル形受信機を搭載した自動車や屋外に常設する固定受信機で収集します。
また、センサーユニットのバッテリーは連続5年間使用可能なので、バッテリー交換の手間をかけずに長期運用できます。
漏水個所は漏水の確度は、汎用的な地図システムや水道局が持つ水道マッピングシステムと連携して表示できるとのことです。
ちなみに漏水監視サービスの提供価格は月額50万円(税別。センサー50本、各種機器、ソフトウエアの利用料、標準保守費用含む)とのことです。
こうしたシステムが普及すると、日本の水道の漏水率はさらに減少し、水道技術はさらに進化しそうですね。