照明電力を70%削減!NTTファシが自動調光システムを発売
2015年1月8日

管理人のイエイリです。

最近のオフィスビルでは、省エネと快適性の両立が求められます。

これを実現するためには、人がいないところや太陽光で明るいところでは照明のスイッチを切り、昼休みは最低限に抑える一方、人が仕事をしている場所ではスイッチを入れる、ということをこまめに行う必要があります。

こうした制御を自動化するため、NTTファシリティーズは調光機能付き照明器具をスマートフォンやタブレット端末で1灯ごとに無線で制御できるシステム「FIT LC」をアイリスオーヤマ、メガチップス、日比谷総合設備と共同開発し、1月5日i発売しました。

その効果は絶大です。同社の新大橋ビルにこのシステムを導入したところ、照明の消費電力を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

最大70%も省エネ化

 

することに成功しました。

「FIT LC」のシステム構成機器(資料:NTTファシリティーズ)

「FIT LC」のシステム構成機器(資料:NTTファシリティーズ)

このシステムはオフィスで働く人が持つスマホや明るさセンサー、人感センサーと連動し、不在時や昼光利用時には、1灯ごとに明るさ自動制御するものです。

各照明器具はLED照明灯と920MHz帯で動作する無線機能が搭載されており、コントローラー親機からの信号で明るさを制御できます。コントローラー親機から50m以上離れても通信可能とのことです。

この照明器具はアイリスオーヤマと共同開発したものです。電源のパルス幅によって調光する「PWM制御」に対応する調光機能付きの照明器具なら、無線モジュールを接続することで全メーカーの製品に対応できます。

PWM制御のイメージ図。電源を細かくオンオフし、パルス幅を変えることで調光する(資料:Wikipedia)

PWM制御のイメージ図。電源を細かくオンオフし、パルス幅を変えることで調光する(資料:Wikipedia)

このシステムのいいところは、建物のリニューアルやオフィスレイアウト変更を行ったとき、照明器具の点滅区分を配線工事ではなく、

 

システムの設定変更

 

だけで対応できることもあります。

工事が不要になれば、レイアウト変更時の費用もかなり安くなりそうですね。

調光制御のプロトコルは、国際オープン規格の「DALI」を採用しており、BEMS(ビル用エネルギー管理システム)と連携できるなど、拡張性も優れています。

NTTファシリティーズは、このシステムの新築、既存建物への導入を促進し、年間20億円以上の売り上げを目標にしています。

照明設備の設計や施工、維持管理を大きく変革するシステムになりそうですね。

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