管理人のイエイリです。
全国的に空き家や老朽化したマンションの建て替え問題が増え、それに伴い一般の人が解体工事を依頼する機会も増えているのではないでしょうか。
しかし、一般の人にとって解体工事は専門性が高く、工費の相場もわかりにくいのが現状です。
そこで名古屋市熱田区のクラッシーは昨年12月、解体工事に関する相場金額やQ&Aを掲載した総合情報サイト「解体工事の匠ポータル」を開設しました。
北は北海道から南は九州、沖縄まで、1000社以上の解体工事業者から集めた
ナ、ナ、ナ、ナント、
2200件以上の見積もり
を掲載しているのです。こうしたポータルサイトは日本初とのこと。
一番多いのがやはり木造住宅で1738件(2月24日現在)もありました。そのデータを見てみましょう。まずは坪数別の解体相場です。
例えば10坪未満の建物だと坪単価の価格は1.8万円~17.6万円と幅があり、平均は7.1万円です。それが20坪台になると平均3.1万円、40坪台だと平均2.7万円と割安になっていくことがデータからも見てとれます。
この画面の右側に並んでいる「実際の解体費用を見る」をクリックすると、さらに詳細がわかります。例えば「木造住宅30坪台」と「集合住宅70坪台」の画面は次のようになっており、実際に提出された見積書の内訳をそのまま見ることができます。
様々な種類、規模の建物の解体費用について、実際の見積書を見ているだけで相場観がわかってきますね。
さらに便利なのは、地元や特定の地区にある解体工事会社を指定して
解体の一括見積もり
を取れることです。
一括見積もりフォームに依頼者の名前や連絡先、物件の種別、階数、延べ床面積、構造種別などを入力して「送信」ボタンを押すだけで、3社から無料で見積もりを取ることができます。
登録されている解体工事会社は、「自社施工を行っている」「暴力団等に所属していない」「建設リサイクル法を順守する」「過去に行政処分等の罰則を受けていない」など、12カ条の審査項目をクリアしています。
また、スタッフが登記簿謄本や過去のニュース記事なども確認し、本社移転を繰り返している、代表者と同姓同名の人物の逮捕記事があるなど、リスクが高そうな会社は見積もりの候補から外しているとのことなので、安心できそうですね。
このほか、「解体工事ブログ」というコーナーもあり、解体工事会社の訪問記事が掲載されています。
解体工事の見積価格から工事会社の顔までを見える化したこのサイトは、貴重な資料と言えそうですね。空き家の解体に迫られている方などは、一度、試してみてはいかがでしょうか。