管理人のイエイリです。
建設業界では、従来の紙ペースからCAD、そしてBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)といったデータによる業務へと移行しつつあります。
そこで課題となっているのが、建物や土木構造物の寿命と同じく数十年間といった長い期間で、いかにデータを保存していくかです。
通常のCD-RやDVDだと、数十年間持つかどうか、ちょっと心もとない気もしますが、パナソニックが4月に受注を開始する光ディスクドライブシステム コンパクトアーカイバー「LB-SC90U0J」は、1つの回答を出しました。
というのも、データを保存できる期間が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
50年以上
もあるからです。
この光ドライブシステムは、Blu-ray(BD-R/RE)ディスクを12枚収納した専用マガジンによって大量のデータを保存するもので、ディスク面に指紋や傷が付かないように守り、長期にわたって高い信頼性を確保します。
この専用マガジンを本体となる「データアーカイバー」に挿入し、パソコンにUSBで接続することで、普通の外付けハードディスクと同じような手軽さで、データを長期保存できます。
専用マガジンには追記型(1.2TBと600GB)、短期アーカイブ・バックアップに適した書き換え型(600GB)の3種類があります。
作業中に誤ってデータを消去したり、上書きしたりしてしまった場合も、ユーティリティーソフトで表示させることができます。そのため誤消去や改ざん防止などにも役立つので、安心ですね。
また、専用マガジンのデータがいっぱいになったときは、マガジンを取り出して棚で保管することができます。
今年10月に提供予定のアプリケーションソフトを使うと、
棚管理している全マガジン
内のデータを検索できるそうです。
ディスクの寿命が長いと、10年ごとくらいにディスクの焼き直しをせずに済むので今後の手間を考えると、かなりの省力化になりそうですね。
データアーカイバーの大きさは幅68.5mm×高さ170mm(突起部含む)×奥行き278mm(突起部除く)で、重さは約1.8kgです。
BIM/CIMやCADなどデータの長期保管にお悩みの方は、検討してみてはいかがでしょうか。