管理人のイエイリです。
日本の住宅業界で広く使われているJw_cadの図面データを3D化し、さらにわずか5分で工程表(4D)や見積もり(5D)の作成を行う「K-engine」というクラウドサービスがあります。(詳細は2014年9月10日付けの当ブログ記事を参照)
CAD図面を投入するだけで、500万件以上の建材・工事データベースに基づいた積算や見積もりができるこのシステムは、新築向けとリフォーム向けが提供されており、今年3月現在で2500社以上が利用しています。
LIXILや産業革新機構を母体に始まったこのサービスは、このほど、新たな段階に突入しました。住宅関連の情報事業を幅広く展開するリクルートホールディングスが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
K-engineに資本参加
することになったのです。
リクルート傘下のリクルート住まいカンパニーは、注文住宅を建てたい人のためにハウスメーカーや工務店情報を提供する「SUUMO」やリフォームの依頼先探しを行う「Goodリフォーム.jp」などの事業を提供しています。
これらの情報サービスでは、ハウスメーカーや工務店は正確な見積価格をスピーディーに施主に提供することが工事の受注に欠かせません。
リクルート住まいカンパニーは、K-engineのシステムを生かした協業が可能になることが期待されています。
両社は3月12日にLIXILが保有するK-engineの発行済み株式の一部をリクルートホールディングスに譲渡する株式譲渡契約の締結に合意しました。
この契約によって
LIXILの保有比率は50%未満
となるそうです。
K-engineの技術力と、リクルートのマーケティング力が組み合わさることで、住宅業界にどのようなイノベーションが起こるのかが、楽しみですね。
一般の施主が3D、4D、5Dを意識せずに使うようになり、そのメリットを評価するようになれば、いよいよ住宅業界や建設業界に大きな変革が訪れるのかもしれません。