夜間パトロールも!竹中工務店がUAVで現場の品質・安全管理
2015年3月25日

管理人のイエイリです。

UAV(無人飛行機)のなかでも、回転翼が4つ以上付いたマルチコプターは、飛行の安定性や離着陸の容易さなどから、全国各地の工事現場で活用が広がっています。

竹中工務店は大阪府吹田市の千里万博公園内で建設中の(仮称)吹田市立スタジアムの建設現場にマルチコプターを導入し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

品質管理や安全管理

 

に活用しているのです。

マルチコプターから撮影した(仮称)吹田市立スタジアム現場の全景写真(以下の写真・資料:竹中工務店)

マルチコプターから撮影した(仮称)吹田市立スタジアム現場の全景写真(以下の写真・資料:竹中工務店)

離陸するマルチコプター

離陸するマルチコプター

このスタジアムは縦160m×横210m×高さ40mと巨大なため、現場全体を見下ろせる建物などは付近にありません。

そこでマルチコプターによって現場全景をとらえた工事記録写真を撮っています。実機を使った空撮に比べて、低空から撮影するための許認可が不要なため、天候を見計らってベストなタイミングでの撮影が可能です。

このスタジアムは、基礎やスタジアムの柱や梁の部材をプレキャストコンクリート(PC)化し、躯体工事や大屋根設置工事では足場や作業省を必要最低限しか使わない工法を採用しています。

また、広い現場で同じ並行的に作業が行われているため、施工管理者は多くの作業場所を満遍なく管理する必要があります。

そこで現場内をスピーディーに移動できるマルチコプターからの映像で品質管理や安全管理の状況を確認しています。

また、これから始まる大屋根の設置工事では、ハトなどの鳥対策や枯れ葉による雨どいの状況確認が必要となってきますが、ここでも安全管理や効率化にマルチコプターを使用していく計画です。

現場を飛行するマルチコプターと操縦者(手前)

現場を飛行するマルチコプターと操縦者(手前)

このマルチコプターにはGPS(全地球測位システム)が搭載されており、飛行経路の位置データを入力すると所定のルートを自動的に飛行して戻ることができます。

この機能を使って、

 

現場の夜間巡回警備

 

を行ったり、スタジアム内で異常が発生したときに急行し、早期の状況確認を行ったりというパトロール業務にも使用しているそうです。

(仮称)吹田市立スタジアムの完成予想図

(仮称)吹田市立スタジアムの完成予想図

現場でのUAV活用も、だんだん本格的になってきましたね。

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