ArchiCADとも連携!オートデスクがBIM/CIMソフトの新バージョンを発売
2015年4月23日

管理人のイエイリです。

オートデスクは今日(4月23日)、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)ソフトの新バージョンを発売します。

今回、発売されたのはRevit ArchitectureやNavisworks、Infraworksなどの単品製品です。

設備用BIMソフト「Revit MEP」の新規設備用ファミリの画面イメージ(以下の資料:オートデスク)

設備用BIMソフト「Revit MEP」の新規設備用ファミリの画面イメージ(以下の資料:オートデスク)

意匠設計用の「Revit Architecture 2016」はレンダリングエンジンを「NVIDIA Mental ray」(ローカルPCで稼働)と「Autodesk
Raytrace」(リアルタイムレンダリング)から選択可能になりました。

また、構造設計用の「Revit Structure 2016」は、構造部材ファミリに

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

構造解析用パラメータ

 

を追加できるようになったのです。

価格は「Architecture」「Structure」「MEP」とも永久ライセンスが80万5000円(税別。以下同じ)、サブスクリプションが12万1000円です。

一方、3Dモデリングと図面作成に特化した“簡易版Revit”こと、「Revit LT 2016」は永久ライセンスが19万円、サブスクリプションが2万7000円と低価格に設定されています。

また、都市開発や土木インフラ向けの「Infraworks 360」は、地図の任意の部分から3Dモデルを作成する「Model Builder」機能が正式搭載されたほか、雨水の「集水域」を地形から自動取得し視覚化できる機能も搭載されました。

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Infraworks 360。地図から3Dモデルを作成する「Model Builder」機能を搭載した

Infraworks 360。地図から3Dモデルを作成する「Model Builder」機能を搭載した

地形から集水域を自動的に求め、視覚化する機能

地形から集水域を自動的に求め、視覚化する機能

「Infraworks 360」には永久ライセンスはなく、1年契約、アドバンスサポート付きのサブスクリプションが43万7000円、簡易版の「Infraworks
360 LT 2016」(コラボレーション、レンダリング機能を除く)が同14万6000円です。

このほか、AutoCADのアドオンソフトとして、車両の走行軌跡を分析するなど交通機関の分析と設計を行う「Vehicle Tracking」というソフトが新発売されました。永久ライセンスが28万円、1年契約、アドバンスサポート付きのサブスクリプションが11万1000円です。

注目したいのは、複数の3Dモデルを読み込んで干渉チェックや施工シミュレーションなどを行う「Navisworks」の他のソフトとのデータ連携機能が搭載されたことです。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ArchiCADからインポート

 

ができるようになったのです。ライバルのBIM製品との連携を図るとは、ビックリですね。

NavisworksでArchiCAD用のエクスポータを提供しており、これを使うとArchiCADからNavisworks用の「nwcファイル」を書き出せるようになります。

これによって、ArchiCADのデータをNavisworksに渡すことができるわけです。

このほか、Rhino 3dmファイルの読み込み(バージョン5まで)や、2次元PDFの読み込みも可能になりました。

さらに、AutoCAD 2016上にNavisworksのモデルを読み込んで、参照しながら設計や干渉個所の修正が行う機能や、朱書きを追加したときに自動的にビューポイントを作成する機能などが追加されました。

Navisworksで朱書き追加時にビューポイントを自動作成したイメージ

Navisworksで朱書き追加時にビューポイントを自動作成したイメージ

価格は干渉チェック機能まで備えた「Navisworks Manage 2016」が永久ライセンス87万5000円、サブスクリプションが13万1000円などとなっています。

オートデスクは今回の新製品発表で、「The Future of Making Things~創造の未来」というコンセプトを打ち出しました。

建設業界も含め、世の中では新技術を利用した生産方式が新しい方向に変わりつつあるのに対応し、将来、必要となるデザインとワークフローを業界の先頭に立って提案するとのことです。

(訂正)
初出時に「ArchiCADへエクスポート」できると記述しておりましたが、正しくは逆方向への連携でしたので訂正しました。(4/23、12:25)

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