管理人のイエイリです。
昨年(2014年)9月、日本設計とオートデスクが次世代のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)実現を目指して電撃的な提携を発表しました。
それから1年もたたないうち、両社の提携は新しいワークフローを実現する設備BIMツールを生み出しました。
設備設計用BIMソフト「Revit MEP 2015」を使って建築設備設計の効率化を実現するため、両社とイズミシステム、NYKシステムズが技術協力して、
ナ、ナ、ナ、ナント、
Revit MEPを中心にした
新しいワークフローを構築したのです。
その結果、設備設計と施工業務で使用するデータの品質を保ち、業務を効率的に行えるようになりました。
日本設計は、Revit MEPを中心にしたデータ連携を実務ワークフローに適用させるための技術アドバイスを行いました。
イズミシステム設計の「STABRO負荷計算 for Revit」は、Revit MEPで作成した建築モデルから、壁や窓どの躯体情報や方位別の外皮・窓面積、部屋の負荷計算用の諸元を自動的に抽出できるようになりました。
そして熱負荷計算を実行した後、国土交通省の「建築設備設計基準」にした計算書の作成や、負荷計算結果のRevitモデルへの戻しが可能になりました。
一方、NYKシステムズは、Revit MEPで作成したBIMモデルデータを、「Rebro 2015」に取り込む機能を段階的に提供していく予定です。
まずは、Revitの意匠・構造データを「Rebro 2015」に変換する機能を7月8日から無償提供し始めました。今後はさらに、設備データもRebro
2015に変換する機能を提供する予定です。
これらの機能は、オートデスクのアプリ提供サイト、「Autodesk Exchange Apps」内で、
無償提供
されます。
BIMモデルのデータ交換には、「IFC」という中間ファイルを用いたデータ交換が一般的ですが、解析業務に使うためにはデータ交換後に必ずしも属性情報が受け渡されるとは限らないため、手間ひまがかかっていた面もあります。
その点、オートデスクは特定の業務に絞ったデータ連携については、BIMソフト間でAPI(アプリケーション・プログラム
・インターフェース)を使用して直接、他のソフトとデータ交換を行う「Integrated
BIM」を提唱しています。
今回、開発したシステムでも、IFCに比べて変換効率が高く、データ量も少ない業務連携ができるようになったとしています。