管理人のイエイリです。
美術館や博物館で、展示物を引き立てるのに、スポットライトは重要な役割を果たします。
一方、これらの施設の天井は一般的に高く、スポットライトが照射する光の向きや広がりを調整するためには、足場に上っての作業が必要でした。
そのため、一度、調整した光がやや気に入らなかった場合には、再度、作業する手間ひまを考えて「まあ、こんな感じかな」と妥協してしまうシーンも多かったのではないでしょうか。
しかし、パナソニック エコソリューションズ社が7月31日に発売する美術館・博物館向けLED照明「シューティングスポットライト」を使うと、足場作業の手間ひまを考えずに、納得できるまで何度も照明の調整をやり直すことができます。
というのも、照明の照射方向やスポットライトの広がりを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPhoneやiPadなど
で遠隔操作することができるからです。遠隔操作にはBluetooth4.0を使っており、約10m届きます。
手持ちのiPhone/iPad/iPod touchに、「Apple App Store」から専用アプリ(1500円)をインストールすると、スポットライトの無線リモコンとして使えます。制御できるのは、照らす方向(水平方向±180°)や角度(水平方向から下向きに90°)、照射範囲(ナロー9°~ワイド35°)や明るさ(調光)です。
また、自然な色の見え方を示す「平均演色評価数(Ra)」は、Ra95と高く、太陽光のもとで見える色に近いレベルで色を表現できます。また、紫外線をほとんど含まないLED光源を使っているので、展示物の退色もふせぐことができます。
LED光源の色は、電球色(色温度3000K)、温白色(3500K)、白色(4000K)が用意されており、展示物の演出内容に合わせて選べます。
美術館や博物館の展示担当者は、これだけのことが地上から遠隔操作できると、ますます展示のクオリティーを高くできそうですね。
さらに作業を効率化するのは、
複数台のグループ制御
もできることです。
1台ずつ個別制御するだけでなく、スポットライト100台までを一度に制御できるので、作業はぐんと楽になります。
なお、本体はホワイトとブラックの2色があり、器具寿命は4万時間(LEDの光束維持率70%の場合)とのことです。美術館や博物館を担当しておられる設計者、施工者の方は、お施主さんに提案してみてはいかがでし