ドローン点検も計画中!清水建設がタブレットによるコンクリート画像管理
2015年7月15日

管理人のイエイリです。

ここ数年、日本では橋やトンネルなどのインフラの点検や維持管理を効率化、省力化することの必要性が急速に浮上しています。

従来は専門技術者が現場に出掛けて、目視や打音調査、ひずみゲージなどによる計測を行っていましたが、 これからはそんなのんびりしたことはやっていられなくなります。

そこで清水建設と菱友システムズは、タブレット端末の撮影機能を使用して、だれでも簡単・手軽にコンクリートのひび割れやはく落などの異常を点検できる「画像モニタリングシステム」を開発しました。

タブレットのデジカメ機能で現場を撮影し、そのデジタル写真データをインターネット経由でデータベースサーバーに蓄積。専門家は現場に行かなくても、オフィスのパソコン上で異常の進行をモニタリングできるようにしたものです。

こうしたシステムは、どうしても現場の位置と写真とをひもづける仕組みが必要となります。そこで導入されたのが、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

カメレオンコード

 

というものです。

タブレット端末による現場の撮影風景。現場には「カメレオンコード」を張り付けておき、コードを含めて撮影する(写真:清水建設)

タブレット端末による現場の撮影風景。現場には「カメレオンコード」を張り付けておき、コードを含めて撮影する(写真:清水建設)

カメレオンコードとは、シアン・マゼンダ・イエロー(CMY)の3色のドットやマークなどを、ブラック(K)の上に縦横に並べて配置することで、情報を表します。パソコンとカラープリンターがあれば、どんどん作れるという手軽さもあります。

構造物などにひび割れやはく離が発見された時は、このカメレオンコードを現場に張り付け、コードとひび割れなどが両方写るようにタブレットで撮影します。

この撮影を定期的に行い、サーバーにアップすることで経時的な変化を観察することができます。そして点検・モニタリング業務のコストは、従来の2分の1程度に削減できる見込みです。

カメレオンコードの特徴は、バーコードリーダーのようにしっかり撮影しなくても、カメラの認識範囲内にちらっとコードが映れば即座に認識し、複数のコードも一括して認識できることです。

そのため、遠く離れたところから撮影しても問題なく認識できます。

この特長を生かして、計画されているのは

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ドローンによる点検システム

 

です。
ドローン(無人機)が現場に張り付けたカメレオンコードを自ら見つけて巡回し、写真を撮ってきてサーバーにアップしてくれると、またまたすごい効果が発揮できそうですね。
このシステムの開発に当たっては、清水建設が全体計画やスペックの作成、現場での実証実験を担当し、菱友システムズはシステムの設計や構築を担当しました。

両社は今後、実証実験を重ねて2015年度内にも実用化し、自治体や民間の管理会社などに外販する予定です。

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