煙や風もリアルに表現!物理学に基づいて描くペイントソフトが登場
2015年8月19日

管理人のイエイリです。

風になびく煙や髪の毛などのリアルなCGを作成するとき、どんな方法で作りますか?

技術者ならつい、3Dモデルを作って、それを流体解析(CFD)で計算した結果をキャプチャーする、といった手間ひまのかかる方法を考えがちです。

というのは、煙や髪の毛などの動きは、物理法則に従ったものなので、ペイントソフトでテキトーに描いたりすると、あまりリアリティーが感じられませんからね。

こうしたリアルCGを手軽に作るため、コーレルはペイントソフト「Photoshop」や「PaintShop Pro」などで使えるブラシプラグイン「ParticleShop」を8月14日に発売しました。

「ParticleShop」で作成した風になびくスカートや気流を表現した作品例(以下の資料:コーレル)

「ParticleShop」で作成した風になびくスカートや気流を表現した作品例(以下の資料:コーレル)

ペイントソフト用のブラシプラグインですが、テキトーに風の流れや光の反射を描いているのではなく、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

物理学に基づいた

 

「パーティクルブラシ」を利用して飛び跳ねや流れ、重力、光などを表現できるのです。

まさに、物理法則に基づくアルゴリズミックデザイン的ペイントソフトと言っても過言ではありません。

例えば、次のような写真を「ParticleShop」で処理すると、風にたなびくスカートをまるで写真で撮ったかのように表現することができます。

もとの写真

もとの写真

ParticleShopで処理した写真

ParticleShopで処理した写真

また、花火や稲妻のような“電光系”の現象や、煙のように拡散する現象も物理学にのっとって表現するだけにリアリティーにあふれています。

もとの写真

もとの写真

ParticleShopで処理した写真

ParticleShopで処理した写真

ParticleShopには、こうした表現を可能にする「ブラシパック」が11点搭載されており、

 

お値段は5900円

 

(税別、以下同じ。ダウンロード版)とお手ごろです。

さらに、オプションのブラシ(各15ブラシ収録、3700円)も用意されており、「ダストとデブリ」、「炎」、「ライトアップ」、「煙と湯気」「嵐」など、建築パースでも使えそうなものが用意されています。

 

「ダストとデブリ」に収録されたブラシの例

「ダストとデブリ」に収録されたブラシの例

 

「ライトアップ」に収録されたブラシの例

「ライトアップ」に収録されたブラシの例

様々なブラシパック

様々なブラシパック

煙や髪の毛、炎などは以前からリアルな表現が難しく、設計者泣かせでしたが、このブラシプラグインを使えば、手軽にCGや写真のレタッチができそうです。一度、試してみてはいかがでしょうか。

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