管理人のイエイリです。
風になびく煙や髪の毛などのリアルなCGを作成するとき、どんな方法で作りますか?
技術者ならつい、3Dモデルを作って、それを流体解析(CFD)で計算した結果をキャプチャーする、といった手間ひまのかかる方法を考えがちです。
というのは、煙や髪の毛などの動きは、物理法則に従ったものなので、ペイントソフトでテキトーに描いたりすると、あまりリアリティーが感じられませんからね。
こうしたリアルCGを手軽に作るため、コーレルはペイントソフト「Photoshop」や「PaintShop Pro」などで使えるブラシプラグイン「ParticleShop」を8月14日に発売しました。
ペイントソフト用のブラシプラグインですが、テキトーに風の流れや光の反射を描いているのではなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
物理学に基づいた
「パーティクルブラシ」を利用して飛び跳ねや流れ、重力、光などを表現できるのです。
まさに、物理法則に基づくアルゴリズミックデザイン的ペイントソフトと言っても過言ではありません。
例えば、次のような写真を「ParticleShop」で処理すると、風にたなびくスカートをまるで写真で撮ったかのように表現することができます。
また、花火や稲妻のような“電光系”の現象や、煙のように拡散する現象も物理学にのっとって表現するだけにリアリティーにあふれています。
ParticleShopには、こうした表現を可能にする「ブラシパック」が11点搭載されており、
お値段は5900円
(税別、以下同じ。ダウンロード版)とお手ごろです。
さらに、オプションのブラシ(各15ブラシ収録、3700円)も用意されており、「ダストとデブリ」、「炎」、「ライトアップ」、「煙と湯気」「嵐」など、建築パースでも使えそうなものが用意されています。
煙や髪の毛、炎などは以前からリアルな表現が難しく、設計者泣かせでしたが、このブラシプラグインを使えば、手軽にCGや写真のレタッチができそうです。一度、試してみてはいかがでしょうか。