ドローンで熱環境計測!あのDJIが空撮用赤外線カメラを開発
2016年5月13日

これまでドローンは、空中からの写真撮影にもっぱら使われてきましたが、今後はリモートセンシングの分野でも活用が広がりそうです。

というのは、世界的なドローン(無人機)メーカーとして有名なDJI社が、赤外線カメラメーカーのフリアーシステムズとコラボして、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ドローン用赤外線カメラ

 

DJI Zenmuse XT」を開発したからなのです。

DJI社とフリアーシステムズが開発したドローン用赤外線カメラ「DJI Zenmuse XT」(以下の写真、資料:セキド)

DJI社とフリアーシステムズが開発したドローン用赤外線カメラ「DJI Zenmuse XT」(以下の写真、資料:セキド)

ドローンに取り付けた赤外線カメラ

ドローンに取り付けた赤外線カメラ

モニターに表示したクリアな赤外線映像

モニターに表示したクリアな赤外線映像

この赤外線カメラのサイズは103mm x 74mm x 102mmで、重量は270gです。対応するドローンは、DJIの「INSPIRE 1」や「MATRICE 100」などを想定しており、赤外線カメラを搭載したときの最長飛行時間はそれぞれ22分、35分とのことです。

その特徴は、カメラをドローンに取り付ける部分には定評のあるDJI独自のジンバルシステム、赤外線カメラにはフリアーシステムズの最先端赤外線イメージング技術をそれぞれ採用し、統合されているところです。

そのため、50mK(0.05℃)という微妙な温度差を検知できる高感度を持ち、撮影した動画はレンズモードにより640×512または336×256ピクセルの解像度で、毎秒30フレームを記録できます。

操作はDJI GOアプリで完全にコントロールできます。

この赤外線カメラを使うと、ドローンによる温度分布など熱環境の観測が簡単にできそうです。例えば、ソーラーパネルの異常部分や、建物や土木構造物のひび割れ部分を発見するのに役立ちそうですね。

赤外線カメラで撮影した地表や建物表面などの温度分布

赤外線カメラで撮影した地表や建物表面などの温度分布

屋内の温度分布を計測した例

屋内の温度分布を計測した例

このほか、被災地を上空から撮影することにより

 

遭難者の発見

 

にも役立ちそうです。

この赤外線カメラはDJI社の正規代理店、セキド(本社:東京都国立市)が扱っており、発売に向けて同社のウェブサイトで製品紹介を行っています。

ドローンでの維持管理ビジネスに、こうした赤外線カメラは威力を発揮しそうですね。

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