管理人のイエイリです。
アドバンスドナレッジ研究所(本社:東京都新宿区)が開発・販売する熱流体解析(CFD)ソフト「FlowDesigner」は、建築設計者がビル風や自然換気などを手軽に解析できるソフトとして知られています。
もちろん、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルと連携しての解析もできますが、今年10月下旬に発売予定の最新版「FlowDesigner2017」では、さらなる進化を遂げることが明らかになりました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
バーチャルリアリティー
ソフトとしての機能を付加し、ヘッドマウントディスプレーを装着すると室内での風の流れや温度分布などがよりリアルに体験できるようになるのです。
VR化によって実物大で見られるようになると、「ここに座っていると吹き出し口からの冷気で寒そうだな」とか「建物の角は熱気が集中するので、夏は熱中症の心配がありそうだ」といったより細かな快適性や安全性を追求できそうですね。
そして、このソフトではCFD界で初めて、「ノンパラメトリック逆解析機能」を搭載しているので、寒すぎる場所や暑すぎる場所などに設計目標値を設定すると、
改善すべき条件はどこか
というアドバイスをもらえます。新バージョンでは、この逆解析機能もさらに強化されるとのことです。
風や熱は、目に見えないものだけに、設計時に問題があってもついつい見過ごされてきがちでした。
それがVRでリアルに見える化されると、施主や設計者の建物内部や外部の環境に対する意識を高め、設計も代わってきそうですね。
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