管理人のイエイリです。
マンション管理大手の東急コミュニティーは、管理を受託しているマンションの約30%が築30年以上を経過しています。
当然、大規模修繕などの機会は増え、工事計画を居住者に説明して合意形成を行ったり、修繕履歴を記録したりといった管理業務を効率的に行うことが増えてきます。
そこで同社は、既存マンションの工事計画や積算、修繕履歴をわかりやすく、長期にわたって管理できる「TC3ARD(ティーシーサード)」(PDFリリース)を、サイトセンシング(本社:東京都千代田区)と共同開発しました。
図面がない既存のマンションでも、
ナ、ナ、ナ、ナント、
動画から3Dモデルデータ
を作成し、マンション管理を行えるのです。
3Dモデルは、マンションの外部を動画撮影し、その2次元画像をつなぎ合わせて作成します。60戸程度のマンションなら、動画撮影に約2時間、3Dモデル化に約7日間かかります。
できあがった3Dモデルは、ウオークスルー機能によって建物内を移動したり、工事個所を確認したりできるほか、工程に合わせた足場の設置状況をシミュレーションすることも可能です。
マンションの修繕履歴は、時系列データとともに3Dモデル上で管理できます。そのため、タイムスケールと連動して動画再生を行うように修繕工事を行った履歴を見ることも可能です。
作成した3Dモデルの各部分には、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のように、面積や使用している部材のデータを属性情報として入力できるようになっているので、
修繕工事の数量計算
を行えるのです。
部分的、段階的に修繕を行う場合には、その部分を選択すると数量が出てくるので、工事積算業務の工数を5割ほどに削減できます。
マンションの建物管理も、いよいよ3D時代を迎えたようですね。