GNSSなくてもピタッと静止! DRONE SPORTSの狭小空間点検ドローン「Rangle Pro」が登場
2026年3月31日

管理人のイエイリです。

建設やインフラの現場には、「見たいのに見に行けない場所」がたくさんあります。

水路トンネルや地下ピット、工場の屋根裏、橋の裏側、細い配管の先など。しかも、こういう場所ほど暗くて、狭くて、危なくて、人が入るだけでもひと苦労です。

そんな厄介な点検をどう変えるのか、気になるところです。

その答えになりそうな情報が飛び込んできました。DRONE SPORTS(本社:大阪府箕面市)は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

非GNSS空間を安定飛行

できる狭小空間点検用のドローン「Rangle Pro」を2026年3月31日に、提供開始したのです。(DRONE SPORTSのプレスリリースはこちら

狭小空間点検用の自律制御ドローン「Rangle Pro」(以下の写真、資料:DRONE SPORTS)

狭小空間点検用の自律制御ドローン「Rangle Pro」(以下の写真、資料:DRONE SPORTS)

その特長は、屋内や配管内部のように、GNSS(全地球測位システム)が効かない場所でも、安定して飛ばすことを前提に作られている点です。

建設業界でドローンというと屋外空撮の印象が強いですが、Rangle Proはむしろその逆で、「狭くて暗くて危ない場所」を、ちゃんと見に行くための機体なのです。

Rangle Proは、Visualセンサーによる位置制御で、GNSSの電波が入らない屋内でも“ピタッと静止”することを打ち出しています。

調査用カメラは1080pで、1軸ジンバルに搭載され、上下90度可動です。前を見るだけでなく、天井面や床側、壁際も角度を変えて確認しやすい構成です。

最大2400ルーメンのLEDライトを搭載しており、明るさを0%から100%まで手元で操作できるので、暗い地下設備や屋根裏でも状況に応じて照度を調整しながら飛ばせます。

GNSS電波が届かない場所でも“ピタッ”と止まるのが売りだ

GNSS電波が届かない場所でも“ピタッ”と止まるのが売りだ

Rangle Proの仕様

機体寸法(W×D×H mm) 233×225×88
機体重量 680g
飛行時間 10分
標準カメラ 1080p/60fps
OPカメラ ※今後 2.7K対応予定
静止画 ※5Kカメラ搭載時 撮影不可
LEDライト 2,400ルーメン
※0~100%調光可能
耐風性能 5m/sまで
動作環境温度 0℃ ~ +40℃
標準カメラ 上下90°チルト可
電池 4S Li-ion
使用周波数帯 2.4GHz-送信機(プロポ)
5.7GHz-デジタル映像
通信可能距離 370m(実績値)
特徴 高度自律制御システム搭載
上下LED、LED照度調整機能

このサイズ感で、ここまでの機能を積んだのは、驚きですね。

将来は「EKF2」による高度な位置推定や、迷路のような屋内での自律飛行もロードマップに入っています。さらに、AI実装や自律飛行プログラムの開発にも使えるとされており、将来の拡張性にも期待できます。

そして、この機体の提供方法として、販売ではなく、あえて

サブスク方式

を採用していることも特徴です。

これは初期費用を平準化するだけの話ではありません。ドローンは使い始めると、教育や保守、故障対応、ルール整備など、面倒ごとが次々に出てきます。しかもリアルタイム映像を送る運用では、無線局の免許管理のような実務まで絡んできて、現場担当者が片手間で回すにはなかなか大変です。

その点、このドローンはサブスクで提供され、必要に応じて導入支援や点検請負、内製化コンサルまでオプションサービスが用意されているのでコスト面や技術面などにつまずくことが少なそうです。

また、DRONE SPORTSは、ドローンレースのチーム「RAIDEN RACING」を運営するなど、世界最先端のドローン技術にも身近に触れる機会がある点にも要注目です。

ドローンレース界では、2025年4月14日にアブダビで開催された「A2RL」という国際レースで、オランダのデルフト工科大学が開発したAIが操縦するドローンが、初めて人間のパイロットを破るという出来事がありました。そのスピードは下記のYouTube動画を見ると驚くでしょう。(詳しくは、TUDelftの英文記事参照

こうした最先端ドローンの流れを間近で見ている同社が、インフラ界に持ち込むイノベーションにも期待したいですね。

 

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