管理人のイエイリです。
以前、鋼橋の橋桁内に入ったことがありますが、内部は暗くて隔壁のような補強材を通り抜けながら移動するのが大変だった思い出があります。
今後は、完成から年月がたった橋梁が増えてくることもあり、点検のノウハウを若手の作業員や技術者に伝授していくことも重要になりつつあります。
そこで、大阪市西区のオフィスケイワンは、画期的なシステム「Click3D-VR」を開発しました。
施工に使う精密な橋梁の3Dモデルを、
ナ、ナ、ナ、ナント、
バーチャルリアリティー化
したのです。
両手のコントローラーは橋梁の内外を移動したり、懐中電灯の代わりになったりします。
ヘッドマウントディスプレーを通して真っ暗な橋桁内を見ることで、窮屈さが実感できるほか、懐中電灯の光だけを頼りに橋を点検する体験ができます。
また、はしごを伝って橋桁の内外を移動しながら点検ルートを確認することもできます。このシステムを使って、事前に橋梁の構造などを理解しておくと、点検作業もスムーズに行えそうですね。
バーチャルリアリティーで使う3Dモデルは、橋梁のCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルがあればそれを使いますが、同社では
2D図面とExcelで3Dモデル
を作成できる「Click3D」という面白いシステムも開発しています。
AutoCADやCivil 3Dの2D図面データの図形情報と、Excelシートに配置した3Dコマンドを、CADのレイヤー名でひも付けて自動的に3Dのソリッド変換することができます。
点検作業の訓練という現場最前線の作業まで、バーチャルリアリティーが使われるようになるとは驚きですね。
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