事業者もビックリ!周辺住民が新幹線工事をCIMモデル化
2018年2月9日

管理人のイエイリです。

ある町で昨年末に、新幹線の建設工事が始まりました。それに先立って行われた周辺住民向けの工事説明会では、高架橋などの2D図面を使って説明が行われました。

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この説明会に参加したある周辺住民は、自宅のすぐ近くで工事が行われることを知ったそうです。

しかし、これらの図面から工事が自分たちの生活や景観にどのような影響があるのかをリアルに想像することはできませんでした。

そこで、これらの図面を元に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

住民自身がCIMモデル化

 

してしまったのです。

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元の2D図面に比べると、3DのCIMモデルは圧倒的にリアルでわかりやすいですね。

CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)モデルの作成方法ですが、まずは事業者から平面図や断面図のCADデータをもらい、地図上で位置合わせを行いました。

さらに国土地理院がウェブサイトで公開している10mメッシュの標高データや真上から撮影した「オルソ画像」、現況建屋などのデータをダウンロードして合成し、3Dの街並みを作りました。

そして3次元CADソフトで作成した高架橋の3Dモデルを街並みと合成したのです。

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出来上がったCIMモデルを使うと、クルマを運転中にどのように現場が見えるのかや、日時を指定して高架橋が周辺にどのような影を落とすかといったことが、まるで現場に立っているかのようによくわかります。

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このCIMモデルを見た事業者も

 

わかりやすさに感動

 

していたそうです。

ちなみに、このCIMモデルは、オートデスクでCIMソフトなどのマーケティングを担当する野坂俊司さんが、同社のエンジニアの協力を得て作成しました。

使用ソフトですが、高架橋の3Dモデル作成はAutoCAD Civil 3D、街並みと高架橋を合成したCIMモデル作成はInfraWorksと、オートデスクの代表的CIMソフトでした。

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これでCIMのメリットを実感する発注者や建設会社の関係者は、確実に増えたことは間違いありませんね。さすがです!

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