働きっぷりは人間の2倍!大和ハウスとフジタが耐火施工ロボを開発
2018年4月18日

管理人のイエイリです。

日本建設業連合会によると、2025年には建設技能労働者が、全国で約128万人も不足するとのことです。

また、大和ハウス工業が社内の工事監督90人にヒアリング調査を行ったところ、特に不足している作業員の職種は、鉄筋の運搬や耐火被覆の吹き付け工事だったそうです。

そこで同社と傘下のフジタは、鉄骨の柱や梁にロックウール・モルタルを吹き付ける作業のため

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

耐火被覆吹き付けロボット

 

を開発してしまったのです。(大和ハウス工業のニュースリリースはこちら

鉄骨の柱や梁に耐火被覆を吹き付けるロボット(以下の資料:大和ハウス工業)

鉄骨の柱や梁に耐火被覆を吹き付けるロボット(以下の資料:大和ハウス工業)

このロボットは、産業用ロボットアームに走行台車と昇降台車を組み合わせたものです。

これまでの作業では、ロックウール・モルタルを製造するプラント側に1人、鉄骨にモルタルを吹き付ける「吹き手」が1人、そしてコテ押さえや検査、清掃に1人と、合計3人の作業員が必要でした。

それが、このロボットを導入することにより、プラント側に1人とロボット側に1人の計2人で済むことになりました。

ロックウール・モルタルを作るプラント側の作業員は、従来と変わらず1人

ロックウール・モルタルを作るプラント側の作業員は、従来と変わらず1人

しかし、ロボットの導入により、鉄骨で吹き付ける作業をする側の作業員は2人から1人へと半減する

しかし、ロボットの導入により、鉄骨で吹き付ける作業をする側の作業員は2人から1人へと半減する

●「耐火被覆吹付ロボット」の概要

名  称     :「耐火被覆吹付ロボット」
本体寸法     :全長:2,600mm
全  幅     :1,600mm
全  高     :最大3,700mm、最小2,020mm
本体質量     :約1,100kg
使用条件     :国内の建設現場における屋内での使用を想定
電  源     :三相200V
搭載ロボットアーム:株式会社安川電機製 GP-7(6軸)
移動スピード   :移動:最速20m/分
          昇降:上昇最大4.5m/分、下降9m/分
移動精度     :移動:±5mm
          昇降:±2mm

また、ロボットの吹き付け作業のスピードは人間の2倍以上なので、人間が作業する場合は1日当たり150~160m2なのに対し、ロボットは200m2以上作業できます。

その結果、耐火被覆を吹き付ける作業全体の時間も20%削減できます。ロボットは休憩時間が必要ないので、人間が交代でお世話すれば、さらに多くの作業をしてくれるとのことです。

現在は作業用のデータを手入力しているようですが、今後は

 

BIMモデルと連動

 

させることにより、データ入力を減らし、さらに作業時間の短縮を目指すとのことです。(※BIM:ビルディング・インフォメーション・モデリング)

大和ハウス工業とフジタは2021年4月に現場の完全週休2日制(4週8休)の導入を目指しており、2018年4月以降に着工する工事から4週5休を実施するそうです。

こうした作業用のロボットがいろいろと開発され、人間の代わりに働いてくれるようになると、完全週休2日も夢ではなくなりそうですね。

(Visited 4 times, 1 visits today)

Translate »