管理人のイエイリです。
建築設計事務所のArchi5(本社:東京都千代田区)は、2010年に事務所を設立して以来、2次元CADを一切使わず、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト「ARCHICAD」だけで様々なプロジェクトをこなしてきました。
RC造から木造、S造まで苦労して蓄積してきたARCHICAD用のテンプレートは、まさに垂ぜんの的。他社からは「使わせてくれ」というオファーが耐えませんでしたが、貴重なノウハウが詰まった資産だけにその要望にはなかなか応えられませんでした。
先日、同社の代表取締役である小俣光一氏から、驚くべき情報が飛び込んできました。このテンプレート資産を生かして、BIMモデリングや作図を
ナ、ナ、ナ、ナント、
自動化するシステム
を開発したというのです。
このシステムは「BIMによる自動作図システム」というもので、BIMと連携した天空率や日影解析などのソフト開発を手がける生活産業研究所(本社:東京都目黒区)と共同開発したものです。
Archi5は、1LDKから4LDKまでを独自にプロトタイプ化した間取りモデルを持っています。
これらを活用し、フロア当たりの住戸数や階数、奥行きなどを入力すると、数分という超高速で建物のBIMモデルを自動作成してくれるという画期的なものです。
BIMモデルができあがるのと同時に、平面図や立面図、断面図といった各種図面も完成しています。ARCHICADの画面右側の図面名をクリックすると、次のような図面が表示されます。
自動化による効率ですが、12階建て、60戸程度の集合住宅を、このシステムで設計すると、2次元CADだと64週間くらいかかるプロジェクトが、
半分以下の28週間
でできてしまうそうです。
集合住宅以外でもホテルなどスパンが決まっている建物には使えるそうです。
このシステムは、設計の自動化で大幅な生産性向上が図れますが、ARCHICADの使い方もそれなり高度なものが求められるそうです。
使ってみたい方は、Archi5までどうぞとのことですので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。