あの落合陽一氏が流体解析! 東京建物にコロナ対策付きフロアプランを提案
2021年2月19日

管理人のイエイリです。

テレビのコメンテーターやメディアアーティスト、写真家、随筆家、研究者と多方面で活躍するスーパーマルチタレント、落合陽一氏は、ピクシーダストテクノロジーズ(本社:東京都千代田区)の代表取締役も務めています。

同社はVR(バーチャルリアリティー)や3Dレーザースキャナーを活用し、鹿島と工事現場のデジタルツイン化を進めるなど、建設業界に密接した事業を展開しています。(詳しくは2021年1月22日付けの当ブログ記事を参照

ピクシーダストテクノロジーズの代表取締役も務める落合陽一氏(特記以外の写真、資料:東京建物)

さらに同社は、不動産分野にも展開を始めました。あの東京建物とコラボして、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

新型コロナウイルス対策

 

付きのフロアプランを提案する事業に乗り出したのです。(東京建物のプレスリリースはこちら

東京建物の本社がある東京建物八重洲ビル

新型コロナウイルスの感染リスクが低いフロアプランのイメージ

その第一弾が東京建物が本社を置く東京建物八重洲ビル2階のフロアプラン作成に、ピクシーダストテクノロジーズが開発したコロナ対策のBCP(事業継続計画)ソリューション「magikiri」のプランニング機能を導入することです。

これまでのコロナ対策は、机上にアクリルの仕切り板を設けたり、席の間に間隔を空けたりと、感覚的に行われていました。

そこに「magikiri」を導入することで、内装レイアウトや換気対策を考慮した座席や間仕切りの配置などを科学的に判断することができます。

その中心となる技術が、建物の3次元データや換気口、排気口などの空気の流れをシミュレーションする

 

熱流体解析(CFD)

 

なのです。

オフィス内の空気の流れを熱流体解析でシミュレーションした例

感染者がいた場合の感染リスクを見える化した例。間仕切りや換気口の位置などを変更し、空気の流れを変えることで感染リスクの少ないレイアウトを追求する

さらに、東京建物が開発中のオフィスビルでもこの技術を使って、入居者に対して感染リスクの低いフロアプランを提案していく予定です。

このほか「magikiri」にはモニタリング機能もあります。ビルの中で働く従業員の動きをカード型の専用端末や専用アプリが入ったスマートフォンによって常時監視し、濃厚接触基準に抵触しそうになったらアラートを発信し、未然に防止します。

万一、実際に感染者が出た場合には、過去の記録から正確に濃厚接触者を特定してPCR検査対象者の決定や出勤停止者の特定も正確に行えます。

magikiriのモニタリング機能。スマホなどを使ってビル内で働く人の動きを監視し、必要に応じてアラートを出す(資料:ピクシーダストテクノロジーズ)

あの落合陽一氏の会社が、3Dモデルや点群データで空間をデジタルツイン化し、さらにはCFD解析までやっているとは驚きました。建設業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を担う企業と言っても過言ではありませんね。

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