“つよつよPC”をクラウド化! BIMも使えるリビングCGの「Cloudalize」
2021年4月9日

管理人のイエイリです。

「変異株」の流行で、まだまだコロナ禍は終息の気配を見せない今日このごろ、建設業界でもテレワークで業務を続けている企業がたくさんあるでしょう。

しかし、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による設計などの業務では、高性能で大型なデスクトップ型ワークステーションを会社から持ち出せなかったり、自宅用に買うのも高すぎたりして、テレワークがしにくい面もあります。

高性能なデスクトップ型ワークステーションのイメージ(以下の資料:Cloudalize)

こうした問題を解決しようとリビングCG(本社:東京都港区)は、ベルギー企業Cloudalizeが開発した社名と同じ「Cloudalize」という仮想デスクトップ(DaaS)サービスを2021年4月5日に開始しました。

高性能のグラフィックボード(PGU)を搭載したデスクトップ型の“つよつよパソコン”を

ナ、ナ、ナ、ナント、

“Desktop as a Service”

化し、自分のパソコンのように使えるようにしたのです。(リビングCGのプレスリリースはこちら

クラウド上に高性能ワークステーションを置いていろいろな端末で遠隔操作できる「Cloudalize」サービス

GPUはBIMや3Dビジュアライゼーションに対応した「NVIDIA Quadro P5000」または「P2000」が選べます。ストレージはSSDで400GB付いており、OSはWindowsです。

クラウド上の“つよつよパソコン”は、4Gや5G、Wi-Fiなどのインターネット回線を通じて、手元のパソコンなどから遠隔操作が行えます。

独自のセキュリティー技術と通信の暗号化により、安全に利用できます。

ソフトはBIMソフトやLumionのようなビジュアライゼーション用ソフトをインストールして使えます。

BIMソフトをインストールして遠隔操作した例

Lumionをインストールして、Macで遠隔操作した例

手元のマシンはWindowsやMacOS、iOS、Android、そしてLinuxなどさまざまなパソコンやタブレット、スマホなどが使えます。

そして、スペックが劣っているためBIMソフトを使えないような“よわよわパソコン”も、高性能ワークステーションと使えます。

手元のマシンは、パソコンやタブレット、スマホなどさまざまな機種やOSが使える

スペックが劣った“よわよわパソコン”も高性能ワークステーションに大変身

気になるお値段ですが、NVIDIA Quadro P5000を搭載したマシンで従量課金制の場合、

1時間当たり300円(税別)

で使えます。または月額固定制サービスだと1カ月3万8400円です。その他、基本料金や時間制限などは下の表をご覧ください。

●従量課金制サービスの料金

名称 基本仕様 基本料金/月額 システム使用料
Start Plan
P2000
GPU(NVIDIA Quadro P2000)
400GB 無料ストレージ
時間無制限
\3,000/月
(税込 \3,300)
\200/時間
(税込 \220/時間)
Start Plan
P5000
GPU(NVIDIA Quadro P5000)
400GB 無料ストレージ
時間無制限
\3,000/月
(税込 \3,300)
\300/時間
(税込 \330/時間)

別途システム手数料が3000円かかります。

●月額固定制サービス

名称 基本仕様 基本料金/月額 システム使用料
Professional Plan
P2000
GPU(NVIDIA Quadro P2000)
400GB 無料ストレージ
160時間/月まで
\28,800/月
(税込 \31,680)
\180/時間相当
(税込 \198/時間相当)
Professional Plan
P5000
GPU(NVIDIA Quadro P5000)
400GB 無料ストレージ
160時間/月まで
\38,400/月
(税込 \42,240)
\240-/時間相当
(税込 \264/時間相当)

別途システム手数料が3000円かかります。

1カウントから契約でき、申し込んだその日が利用できるので、業務量に応じて“台数”を柔軟に調整できて便利ですね。自分のパソコンやワークステーションが故障したときのバックアップ用にも使えそうです。

建設業では業務のテレワーク化が急速に進みつつありますが、デスクトップパソコンのようなハードまでクラウドで提供されるようになったのは驚きですね。

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