AIでカラスの巣をリアルタイム発見! NTTコムウェアが電柱管理用サービス
2021年5月10日

管理人のイエイリです。

春先に電力会社や通信会社などを悩ませるのは、電柱にカラスが巣を作ることです。

その理由は、カラスは巣を作るとき、ハンガーなどの金属材料を持ってくることもあり、これが高圧線に接触すると停電を引き起こすことがあるからです。

例えば、下の写真の電柱には、それぞれカラスが巣を作っているのですが、わかりますでしょうか。なかなかわかりませんね。

電柱に作られたカラスの巣の例(以下の写真、資料:NTTコムウェア)

そこでNTTコムウェアは、カラスなどの営巣を効率的に発見し、早期撤去するために「Deeptector 営巣検知サービス」というクラウドサービスを開発し、2021年4月8日から提供を開始しました。

自動車やバイクにカメラを搭載し、走行しながら撮影した電柱などの映像から、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIがカラスの巣を発見

してくれるのです。(NTTコムウェアのプレスリリースはこちら

「Deeptector 営巣検知サービス」で上の画像からカラスの巣を発見した例

このサービスは、動画や画像からリアルタイムに巣を検知できるのが特徴です。

そのため、道路を走行中に巣を検知するとドライバーにすぐ知らせることができ、その場でクルマを止めて巣の撤去作業を行えます。

これまで、巣を発見する作業には、ドライバーのほか、巣の有無を目視確認する作業員の2人が1組で作業する必要がありましたが、このサービスを利用することで1人で行えるようになります。

巣を検知したときは、施設管理者にメールを自動送信し、写真や巣の位置、発見時刻などを知らせるので、その場で情報共有が行えます。

カラスの巣を検知すると、リアルタイムにメールが送信される

また、撮影した動画を事務所に持ち帰り、高性能のGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を搭載したパソコンで一括判定することもできます。

これらのデータから巣の位置などについて傾向を分析することもできますので、戦略的な対応も可能になりそうですね。

リアルタイム検知と一括判定による巣の検知、撤去、分析のワークフロー

NTTコムウェア四国電力送配電(本社:香川県高松市)が、2018年から画像認識AI「Deeptector」を使って営巣の自動検知・判定技術の実証実験を行ってきました。

そしてNTTコムウェアがその結果を踏まえて、AIによる営巣自動検知・判定システムを開発したものです。四国電力送配電は、2021年3月にこのシステムを導入しました。

このシステムは、一度、開発した学習済みのAIモデルを、

自社のサーバー

にインストールして、使うこともできます。しかもGPUの性能は、ローエンドでも大丈夫です。

開発したAIモデルを、自社のサーバーにインストールして利用するイメージ

そのため、画像を社外に出したくない場合や、処理画像数が多い場合などはインストール版を使えます。

今後は鉄道車両などにもカメラを搭載して、営巣巡視業務の範囲を拡大したり、鉄柱などのインフラ管理に活用したりと、用途はまだまだ広がりそうです。

「買って使えるAI」で、生産性向上を図る方法は、今後もますます一般的になっていきそうですね。

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