ダウンロード前にビルを削除! ゼンリンの3D地図にBIM/CIM向け新機能が追加
2021年5月7日

管理人のイエイリです。

国土交通省が先日、「PLATEAU」という3D都市モデルデータを無料公開したことで、3Dマップへの関心が高まっていますが、民間も負けじと頑張っています。

ゼンリンは、テクスチャー付きのリアルなビル街を再現した「3D都市モデルデータ」や、簡易な建物からなる「広域3次元モデルデータ」などを提供しています。

テクスチャー付きのリアルなビル街を再現した「3D都市モデルデータ」(以下の資料:ゼンリン)

同社は、これらの3D地図データをオンラインで提供する「ゼンリン 3D地図オンライン提供サービス」に、2021年4月16日にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)向けに3つの新機能を追加しました。

その一つは「オブジェクト編集機能」です。ダウンロード前の簡単な設定で、

ナ、ナ、ナ、ナント、

既存ビルを削除

したり、建物や道路、樹木などをダウンロードしたりできるようになったのです。(ゼンリンのプレスリリースはこちら

建物の3Dモデルを削除する前(左)と削除した後(右)の例

これまではBIM/CIMソフト上で行っていた編集作業を、3D地図をダウンロードする際の設定で行えるようになったため、業務効率が向上します。

同様にダウンロード時に設定できる機能として、国土地理院の航空写真や自前で用意した航空写真を、地表面に張り付けた状態で3D地図をダウンロードしたり、道路や敷地などのレイヤー種別ごとに色やテクスチャーなどのマテリアルを編集できる機能も追加されました。

航空写真を張り付けた状態で3D地図データをダウンロードできる「航空写真張り付け機能」

道路や敷地などのレイヤー種別ごとに色やテクスチャーを変更できる「マテリアル編集機能」

「ゼンリン 3D地図オンライン提供サービス」は、ダウンロード時にBIM/CIMソフトや用途に合わせてデータの仕様を設定できる法人向けのオンラインサービスです。

例えば、地図の区画も自由に設定できます。これまでは区画の境界にある部分のデータが欲しいときは、2区画や4区画分のデータを購入する必要がありましたが、このサービスを利用すると1区画だけの購入で済みます。地図データをつなぐ作業も必要ありません。

巨大な地図データをダウンロードしてから加工するのはいろいろと大変ですが、ダウンロード前にその作業を済ませることができると、後の作業が楽になりますね。

「ゼンリン 3D地図オンライン提供サービス」のサービスイメージ

従来は4区画のデータが必要だったが、オンラインサービスなら必要な部分を設定できるので1区画分だけを購入できる

また、3D地図を入手できる範囲も広くなりました。建物の階数情報が入った「広域3次元モデルデータ」なら

日本全国をカバー

しているのです。

リアルな「3D都市モデルデータ」も東京、名古屋、大阪といった大都市のほか、静岡、新潟、岡山、熊本など入手できるエリアが増えています。

赤い部分が「広域3次元モデルデータ」、青い部分が「3D都市モデルデータ」のカバーエリア

大阪や京都も3D都市モデルデータが利用できる

PLATEAUは無料でダウンロードできるのが魅力ですが、あの巨大なデータを目的に応じて加工するのはなかなか大変な面もあります。

その点、ゼンリンのサービスは有料ですが、ビルなどのクオリティーが高く、スピーディーに使える、さらにカバーエリアも広いというメリットがあります。

PLATEAUや国土地理院といった官庁のサービスから、ゼンリンやGoogle Earthなど民間のサービスまで、3D都市モデルも選択肢が増えてきました。これからは使用目的に合わせて最適なサービスを選ぶ時代になってきたようですね。

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