管理人のイエイリです。
これから夏場を迎える工事現場では、現場で働く人の熱中症対策が課題となります。
中でも鉄骨の溶接作業は、高温となる溶接部に近づいて長時間の作業を行うため、作業の負担が大きく、溶接作業員の熱中症リスクも高まります。
この溶接作業を改善しようと、大和ハウス工業、フジタ、十一屋工業(本社:名古屋市港区)は、角形鋼管柱の現場用溶接ロボット「SWAN(スワン)」を開発しました。
その名の通り、外観は
ナ、ナ、ナ、ナント、
白鳥のイメージ
なのです。(大和ハウス工業、フジタ、十一屋工業のプレスリリースはこちら)
産業用ロボットメーカー、ダイヘン(本社:大阪市淀川区)が開発した小型6軸ロボットアーム「FD-3S」に、溶接トーチを取り付けたものです。
ロボットの本体質量は31kgと軽量なので、現場内でも簡単に設置や移動ができそうですね。
このロボットは2台1組で使うことを想定しており、角形鋼管柱の角に対向配置します。すみ肉溶接(脚長6mm)の場合、1組で1日約80mの溶接が可能です。
対象となる角形鋼管柱は、柱径550~900mm、板厚22~40mmですが、今後、拡大していく予定です。
実際の現場では、溶接技能者1人と作業補助者1人からなる1作業班で4台のロボットを運用することで、
1日当たり最大160m
の溶接が機能になります。
溶接技能者は1日、1人当たり80~100mの溶接量なので最大2倍の溶接ができることになります。
今後、大和ハウスグループの工事現場での実用化に向けて、オフィスビルや商業施設、物流施設、ホテルなどの大型建築物の現場に導入していくとのことです。
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