BIM/CIM、点群、PLATEAUを一発合体! KOLC+が“公共座標マッシュアップ”を実現
2021年7月12日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などの3Dモデルに、地形などの点群データを合体させるとき、これまでは位置合わせが大変でした。

その悩みを解決してくれるのが、コルク(本社:東京都豊島区)が開発・販売するBIM/CIM共有クラウドサービスの新機能「KOLC+ 統合アプリ」です。

「KOLC+統合アプリ」(以下の資料:コルク)

バーチャルなBIM/CIMモデルと、リアルな点群データを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

公共座標系で一発合体

してくれるのです。(コルクのプレスリリースはこちら

公共座標系で作られた橋梁のCIMモデル(CIMモデル提供:富士・ピーエス)

その上に同じ座標系の点群データを一発で重ねられる

3DモデルはCivil 3DやNavisworks、Revit、IFCなどのほか、国土地理院が提供している5mメッシュの「標準地図」や「OpenStreetMap」、点群データはLAS、LAZ、XYZRGB形式が使え、同じ座標系で作成されていれば自動的に位置合わせが行われます。

複数の点群データ同士も統合でき、同時表示や切り替えながら確認することも可能です。また1GB以上の点群データでも高速表示できるように、「3Dタイリング技術」を導入しています。

橋梁のCIMモデルに現場で計測した点群データを合体させた例。出来形管理などに使えそうだ●

3D地図上に橋梁のCIMモデルを合体させた例

さらに点群を合体させると設計データと現場の位置関係が一目瞭然だ

そして、国交省がPLATEAU(プラトー)サイトで提供している「3D都市モデル」と、BIM/CIMや点群データなどと合体することができます。統合アプリの座標系に合わせて、自動的に位置合わせが行われるので、簡単です。

PLATEAUの都市モデルにBIMモデルを合体させた例。統合アプリが自動的に位置合わせを行う

つまり、3D関係の様々なデータを、自由な組み合わせで

“公共座標マッシュアップ”

してくれる画期的なクラウドサービスなのです。

この3Dデータに連動して、4D工程表や朱書き、画面同期などの機能が使えます。

様々な3Dデータをマッシュアップしながら、4D工程表や朱書きなどの機能を目的に合わせて使える

これらの機能をフルに使うと、クラウド上に現場を3Dモデルや点群で再現し、さらに「位置合わせツール」を使って建機の3Dモデルを配置して施工計画を行うこともできます。

シミュレーションした建機の動きを記録しておくと、現場で実際に作業するときも、建機の配置やアームの動かし方などを再現するのに使えそうですね。

複数の3Dデータで再現した現場上に、建機の3Dモデルを配置して施工計画を行うイメージ

地図などの作成に欠かせない公共座標系ですが、BIM/CIMや点群データの活用が普及した今、別々に作られた3Dデータを重ね合わせるために、新たな価値を持ち始めました。

例えば、道路を掘り返して水道管やガス管などを施工したとき、その点群データを公共座標系で記録しておくと、地下の点群データとして蓄積していけます。

後で別の工事を行うときに、その点群データと地図データやBIM/CIMデータと合体させてみると、どこに埋設管があるのかをピンポイントで知ることができ、おなじみの「試掘」の手間が大幅に削減できることになります。

この公共座標によるマッシュアップ機能は、社会インフラの“デジタルツイン化”を実現するのに有効なツールであり、建設業界をまたいだ生産性向上に大きな力を発揮しそうです。

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