VRで現場の不安全箇所を探す“実地研修”! Synamonとハタ コンサルタントが開発
2021年8月4日

管理人のイエイリです。

VR(バーチャルリアリティー)やMR(複合現実)システムを開発するSynamon(本社:東京都品川区)と、建設業向け研修などを手がけるハタ コンサルタント(本社:名古屋市中村区)は、足場や鉄筋、型枠などからなるボックスカルバート施工現場のVR空間を作りました。

Synamonとハタ コンサルタントが共同開発したVR空間(以下の資料:Synamon)

一見、地味な感じVRですが、何のために作られたのかというと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

安全パトロール

の実地研修を行うためのバーチャル施設だったのです。(Synamonのプレスリリースはこちら

VR空間内に設けられた安全パトロールの実地研修会場

研修生は自分のアバターとしてVR空間の現場に行き、実物大の足場などを見ながら講師の説明を聞く

VRゴーグルを着けた研修生の姿。会議室や自宅にいながら、リアルな現場を体験できる

講師や研修生はVRゴーグルを着けて、VR空間に集合し、実物大の足場や型枠などを見ながら、講師の説明を聞きます。まるで実際の現場に行っているかのような、臨場感の中で学べるのがポイントです。

もちろん参加者は1カ所に集まる必要はなく、全国各地からオンライン会議のイメージで参加できます。

この現場には、数々の“不安全箇所”が隠されており、研修生はコンベックスなどで支保工の幅や桁ゆきの寸法を測ったり、不安全箇所の写真を撮ったりしながら、問題箇所を指摘していきます。

座学だと知識を詰め込むだけなので、退屈になりがちですが、「クイズ」のように隠れた問題点を自分で探していくスタイルだと、研修にもついついのめ込み、知識も現場の状況と合わせてアタマに入っていきそうですね。

支保工の幅を計測したり、状況をカメラで撮影したりしている様子

足場の上下作業や作業員の服装について確認している様子

足場から屋上への長さを測っている様子。こうした定量的な寸法の間違いも、リアルな大きさ感とともに学べる

細かいところでは、

足場のフックが外れている

箇所もあったりするので、研修生も現場全体に目が行き届くようになります。

足場のフックが外れている箇所を指摘している様子

実際の現場研修するのは準備の時間や費用がかかりますし、わざと不安全箇所を作ったりすると現場が危険になります。

日ごろ、あまり目にすることのない危険なシチュエーションをVR空間上に再現することで、繰り返し学習ができるのも、VRのメリットですね。

これまでもVRを使った安全教育はありましたが、この「施工管理者向けVR安全パトロール研修」は、VRにクラウドを組み合わせたことで、さらに進化しました。

リアルなVRによって研修効果を高めたり研修のための「準備のムダ」をなくしたりするだけでなく、クラウドによって「移動のムダ」もなくなります。安全教育分野での生産性向上を実現するシステムと言えるでしょう。

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