デジタル野帳アプリ「eYACHO」に危険予知機能を搭載! AIでKY活動を効率的に
2022年7月7日

管理人のイエイリです。

MetaMoJi(本社:東京都港区)が開発、販売するデジタル野帳アプリ「eYACHO」は現場で働く技術者にとって欠かせない「野帳」を、大林組の協力を得てiPad化したものです。

手書き文字からスケッチ、カメラ、マイクまで、様々な入力方法で現場の施工記録などをスピーディーに入力し、クラウドを通じて関係者と情報共有できる点が受け、2015年に発売されて以来、ユーザーが急増しています。

紙の野帳をiPad化した、デジタル野帳アプリ「eYACHO」の使用イメージ(以下の写真、資料:MetaMoJi)

紙の野帳をiPad化した、デジタル野帳アプリ「eYACHO」の使用イメージ(以下の写真、資料:MetaMoJi)

MetaMoJiはこのほど、大林組、労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所(以下、安衛研)と共同で、このアプリに「安全AIソリューション」という新たな機能を追加しました。

「安全AIソリューション」が装備された作業予定記入票

「安全AIソリューション」が装備された作業予定記入票

作業内容や使用機材をプルタウンメニューで選んで入力する

作業内容や使用機材をプルタウンメニューで選んで入力する

工種ごとに行われる作業手順の打ち合わせで、危険や対策を検討する「作業予定記入票」に、作業内容や使用機材などをプルダウンメニューで選んで入力すると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

AIがKY活動を効率的

 

に行ってくれるのです。(MetaMoJiのプレスリリースはこちら

「リスク」や「対策」のボタンを押すと、危険予測や安全衛生指示事項の欄に、過去の事故の事例が自動的に表示される

「リスク」や「対策」のボタンを押すと、危険予測や安全衛生指示事項の欄に、過去の事故の事例が自動的に表示される

AIソリューションとは、MetaMoJiの「eYACHO」や「GEMBA Note」で作られた安全衛生日報や、作業計画書などの帳票に、作業車や現場の状況と感染性の高い安全衛生情報をAI(人工知能)を使って、自動的に表示してくれるものです。

過去の労働災害情報は、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」に掲載されている建設業関連の情報938件を使用し、これらの中から事故原因を3899件分離しました。

また、大林組用のバージョンでは、同社の社内で蓄積された情報も使われています。

労働災害情報の整理には、安衛研の梅崎重夫氏が提唱する「IMTOC表現」を採用しました。IMTOCとは、業種(I)、起因物(M)、事故の型(T)、作業その他の条件(O)および直接原因(C)の5つの要素によって、労働災害の事例を類型化し表現する方法です。

これらのデータから、MetaMoJiが大林組の現場で評価を受けながら開発したAIモデルで作業に関連のあるものを抽出し、

 

ダイナミックチェックリスト

 

「」を動的に作成し、表示します。

そして、必要に応じてもとの事例も参照できるようになっています。

ホイールクレーンの過巻防止装置が誤作動して急停止し、吊り荷が落下した事故の事例を表示したところ

ホイールクレーンの過巻防止装置が誤作動して急停止し、吊り荷が落下した事故の事例を表示したところ

MetaMoJiは、2022年7月5日から10月末まで、モニターとして安全AIソリューションの体験を希望する企業を数社募集しています。

同社と定期的に打ち合わせたり、検証用の労災データを提供したりすることなどが条件ですが、安全衛生コンサルテーションと、AIソリューション構築サービスの無償提供という特典が付いています。

詳しくは、同社の営業担当者や、eYACHOウェブサイトのお問い合わせフォームから問い合わせてほしいとのことです。

重要なKY活動をAIで自動化するとはなにごとか、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、要は使い方次第です。

今回、開発された作業計画書には「リスク」と「対策」のボタンが付いていますので、まずは自分たちでリスクや対策を考えてみて、その後にボタンを押して“答え合わせ”すると、自分たちが気づかなかったKYに触れる機会も増え、より効

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