管理人のイエイリです。
MetaMoJi(本社:東京都港区)が開発、販売するデジタル野帳アプリ「eYACHO」は現場で働く技術者にとって欠かせない「野帳」を、大林組の協力を得てiPad化したものです。
手書き文字からスケッチ、カメラ、マイクまで、様々な入力方法で現場の施工記録などをスピーディーに入力し、クラウドを通じて関係者と情報共有できる点が受け、2015年に発売されて以来、ユーザーが急増しています。
MetaMoJiはこのほど、大林組、労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所(以下、安衛研)と共同で、このアプリに「安全AIソリューション」という新たな機能を追加しました。
工種ごとに行われる作業手順の打ち合わせで、危険や対策を検討する「作業予定記入票」に、作業内容や使用機材などをプルダウンメニューで選んで入力すると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIがKY活動を効率的
に行ってくれるのです。(MetaMoJiのプレスリリースはこちら)
AIソリューションとは、MetaMoJiの「eYACHO」や「GEMBA Note」で作られた安全衛生日報や、作業計画書などの帳票に、作業車や現場の状況と感染性の高い安全衛生情報をAI(人工知能)を使って、自動的に表示してくれるものです。
過去の労働災害情報は、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」に掲載されている建設業関連の情報938件を使用し、これらの中から事故原因を3899件分離しました。
また、大林組用のバージョンでは、同社の社内で蓄積された情報も使われています。
労働災害情報の整理には、安衛研の梅崎重夫氏が提唱する「IMTOC表現」を採用しました。IMTOCとは、業種(I)、起因物(M)、事故の型(T)、作業その他の条件(O)および直接原因(C)の5つの要素によって、労働災害の事例を類型化し表現する方法です。
これらのデータから、MetaMoJiが大林組の現場で評価を受けながら開発したAIモデルで作業に関連のあるものを抽出し、
ダイナミックチェックリスト
「」を動的に作成し、表示します。
そして、必要に応じてもとの事例も参照できるようになっています。
MetaMoJiは、2022年7月5日から10月末まで、モニターとして安全AIソリューションの体験を希望する企業を数社募集しています。
同社と定期的に打ち合わせたり、検証用の労災データを提供したりすることなどが条件ですが、安全衛生コンサルテーションと、AIソリューション構築サービスの無償提供という特典が付いています。
詳しくは、同社の営業担当者や、eYACHOウェブサイトのお問い合わせフォームから問い合わせてほしいとのことです。
重要なKY活動をAIで自動化するとはなにごとか、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、要は使い方次第です。
今回、開発された作業計画書には「リスク」と「対策」のボタンが付いていますので、まずは自分たちでリスクや対策を考えてみて、その後にボタンを押して“答え合わせ”すると、自分たちが気づかなかったKYに触れる機会も増え、より効