管理人のイエイリです。
360度カメラ「RICOH THETA」シリーズを開発・販売するリコーは、360度写真を建設業で活用するためのクラウドサービス「RICOH360 Projects」など、「RICOH360」プラットフォームサービスも展開しています。
1回シャッターを切るだけで、上下水平方向がぐるりと写った1枚の写真データとして記録できるため、360度写真は工事現場を効率的に記録できます。
さらにクラウドサービスで、現場の平面図と360度写真を連携させると、現場の状況が手に取るようにわかるのでテレワークによる施工管理にも使えます。
ただ、1枚で周囲をすべて記録するため、一般のデジタルカメラによる写真に比べて、明暗の差によって見えにくい部分や解像度がクリアでないといった課題もありました。
こうした課題を解決するため、リコーでは
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIで超解像度化
や明るさ補正を行う技術を開発していたのです。(リコーのプレスリリースはこちら)
上の補正前後の画像を比較すると、暗いところもくっきりと見やすくなっているのが分かりますね。
また、360度写真はゆがんでいますが、普通の工事写真のようにひずみの少ない静止画として切り出すこともできます。
現場の状況が360度ぐるりと把握でき、しかもポイントとなる部分の工事写真が取り出せるとなると、施工管理ソフトがこれらの便利機能を見逃すわけがありません。
例えば、2022年11月21日からは、クラウド型施工管理アプリとして知られるスパイダーブラスの
に、「RICOH360」プラットフォームを活用した「AI超解像連携機能」が実装され、体験版として試行されたのです。(リコーのプレスリリースはこちら)
このほか、フォトラクションが開発・運営するクラウド型施工管理アプリ「Photoruction」も同様に、「RICOH360」との連携を行っています。
2022年12月5日(月)~7日(水)、東京ビッグサイトで開催される「第2回 建設DX展(東京展)」では、スパイダープラス(西展示棟 4F、ブース番号:23-19)、フォトラクション(同・ブース番号:23-1)が、それぞれ巨大なブースを出展します。
同展では、360度写真や工事写真、施工管理アプリ関連の企業も多数、出展していますので、これらが施工管理の生産性向上をどう実現しているかという視点で見て回るのもいいですね。
ちなみに、同展には当サイト「建設ITワールド」(西展示棟 4F、ブース番号:19-1)も、インフォマティクス、フォーラムエイトの両社の協力を得て出展します。ぜひ、お越しくださいね。

建設ITワールドブースの出展内容。左からドローンのVRフライトシミュレーター、ARバーチャル花火大会、VR国総研サーキットレース、イエイリの“暴れる”アバター(資料:建設ITワールド、インフォマティクス、フォーラムエイト)