大阪・関西万博の工事渋滞を防げ! NTT西日本、中央復建、大林が夢洲で実証実験を開始
2022年11月28日

管理人のイエイリです。

2025年に開催される2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる夢洲(ゆめしま)と、大阪の街をつなぐ道路は夢洲大橋と夢咲トンネルだけです。

これから会場やパビリオンなどの建設工事が本格化すると、夢洲や周辺の道路に時間によっては大渋滞も予想されます。

大阪・関西万博の会場となる夢洲と大阪の街をつなぐ道路は夢洲大橋と、右下にある咲洲を海底で結ぶ夢咲トンネルだけ(以下の写真、資料:西日本電信電話、中央復建コンサルタンツ、大林組)

大阪・関西万博の会場となる夢洲と大阪の街をつなぐ道路は夢洲大橋と、右下にある咲洲を海底で結ぶ夢咲トンネルだけ(以下の写真、資料:西日本電信電話、中央復建コンサルタンツ、大林組)

工事渋滞による物流の阻害やCO2排出を抑制しようと立ち上がったのは、西日本電信電話(NTT西日本)、中央復建コンサルタンツ、大林組です。

夢洲周辺の交通量の時間的変化を予測し、工事車両の運行時間やルート変更を行うことで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ピークシフト

を実現しようというのです。(NTT西日本のプレスリリースはこちら

ピークシフトによる渋滞抑制のイメージ。上限交通量を超える時間帯を避け、交通量を平準化する

ピークシフトによる渋滞抑制のイメージ。上限交通量を超える時間帯を避け、交通量を平準化する

3社は2022年4月に、渋滞を緩和しつつ、工事の遅れを防ぐための協業に合意し、検討を進めてきました。

その第一弾としてNTT西日本と中央復権コンサルタンツがそれぞれ異なる方法で交通量を分析・予測し、大林組が工事車両管理に必要な指標や精度を定義し、交通量予測モデルを作成しました。

そして同11月から、第二弾としてこの交通量予測モデルを使って、夢洲周辺の工事現場を想定した工事車両の台数に基づいた交通量変化のシミュレーションを行い、効果を確認していくことになったのです。

今回の取り組みのフェーズ

今回の取り組みのフェーズ

交通量の予測には、2つの異なる方法を使用し、精度を検証しました。NTT西日本は、走行中の車両から得られる「プローブカーデータ」や周辺施設で行われるイベント情報などをもとに交通量を予測しました。

一方、中央復建コンサルタンツは、ビッグデータから交通の起点と終点を分析し、交通工学に基づいて交通量を予測しました。

3社の役割。交通量の予測は、NTT西日本、中央復建コンサルタンツがそれぞれ別の方法で行い、精度を検証した

3社の役割。交通量の予測は、NTT西日本、中央復建コンサルタンツがそれぞれ別の方法で行い、精度を検証した

今回の検証で一定の効果が検証できれば、

2023年度以降に稼働

する工事現場で実証を進めながら、全国の大規模な開発工事などへの水平展開を目指してサービスを確立していく予定です。

各地の交通インフラは変革期を迎えており、次世代型の路面電車システム(LRT)やバスシステム(BRT)、移動サービス(MaaS)、パークアンドライドなどの大規模な工事が今後、予想されます。こうした工事でも、活用が期待されますね。

それから、コブクロが制作していた大阪・関西万博のオフィシャルテーマソング「この地球(ほし)の続きを」は、2022年10月19日にリリースされました。

1970年の大阪万博のテーマソングと同様に、「こんにちは」という言葉が効果的に使われています。ご興味のある方は下記のYouTube動画をどうぞ!

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