管理人のイエイリです。
工事現場で使われる足場などの仮設材は膨大です。仮設材をレンタル会社に返却するとき、工事現場やレンタル会社では数人の作業員が手作業で1個ずつ数えて分類しているため、数日間もかかることがあります。
また、レンタル会社ではカウント作業が遅れることで、レンタル品の貸し出し回転率が下がり、売り上げ機会の損失にもつながっていました。
こうしたカウント作業を、なんとか効率化しようと、ユアサ商事(本社:東京都千代田区)はエルライン(本社:東京都品川区)、connectome.design(本社:東京都中央区)と共同で、仮設資材の数量管理システムを開発しました。
スマートフォンで仮設材の山の写真を撮るだけで、その数量を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが自動カウント
してくれるのです。(ユアサ商事のプレスリリースはこちら)
このシステムを使ったカウント作業では、作業員はスマホ上で仮設材の種類を選択し、写真を撮影します。
そのデータをAI(人工知能)に送ると、画像認識により資材を分析し、個々の資材に「プロット」情報を付けて返送します。
作業者は個数やプロット情報を確認し、もれなどがあった場合は編集して数量を確定します。
これまで1個ずつ目視で数えていた物品管理作業を自動化することで、作業員の業務負担と時間を大幅に削減できます。
先端の形が複雑な資材も、
向きを見分けて
プロットしてくれます。
このシステムは、エルラインでのテスト運用を行った後、2023年10月以降に発売する予定とのことです。
建設業で使われる仮設資材は大きくて重く、重なり合うと見えにくいので、カウント作業も体と目を酷使する重労働でした。現物を画像化し、それをAIが数えてくれることで、人手不足の建設業には強力な助っ人になりそうです。