AIとスマホで仮設資材を自動カウント! ユアサ商事らが工事現場向けシステムを開発
2023年3月28日

管理人のイエイリです。

工事現場で使われる足場などの仮設材は膨大です。仮設材をレンタル会社に返却するとき、工事現場やレンタル会社では数人の作業員が手作業で1個ずつ数えて分類しているため、数日間もかかることがあります。

また、レンタル会社ではカウント作業が遅れることで、レンタル品の貸し出し回転率が下がり、売り上げ機会の損失にもつながっていました。

膨大な仮設材を前にぼうぜんとする作業員のイメージ(資料:エルライン)

膨大な仮設材を前にぼうぜんとする作業員のイメージ(資料:エルライン)

こうしたカウント作業を、なんとか効率化しようと、ユアサ商事(本社:東京都千代田区)はエルライン(本社:東京都品川区)、connectome.design(本社:東京都中央区)と共同で、仮設資材の数量管理システムを開発しました。

スマートフォンで仮設材の山の写真を撮るだけで、その数量を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIが自動カウント

してくれるのです。(ユアサ商事のプレスリリースはこちら

スマホとAIによる仮設材自動カウントのイメージ(資料:エルライン)

スマホで撮った資材の写真を、AIが画像認識でカウントするイメージ(資料:ユアサ商事)

スマホで撮った資材の写真を、AIが画像認識でカウントするイメージ(資料:ユアサ商事)

このシステムを使ったカウント作業では、作業員はスマホ上で仮設材の種類を選択し、写真を撮影します。

そのデータをAI(人工知能)に送ると、画像認識により資材を分析し、個々の資材に「プロット」情報を付けて返送します。

作業者は個数やプロット情報を確認し、もれなどがあった場合は編集して数量を確定します。

これまで1個ずつ目視で数えていた物品管理作業を自動化することで、作業員の業務負担と時間を大幅に削減できます。

先端の形が複雑な資材も、

向きを見分けて

プロットしてくれます。

先端が複雑な形の資材もちゃんとプロットしてくれる(資料:エルライン)

先端が複雑な形の資材もちゃんとプロットしてくれる(資料:エルライン)

このシステムは、エルラインでのテスト運用を行った後、2023年10月以降に発売する予定とのことです。

建設業で使われる仮設資材は大きくて重く、重なり合うと見えにくいので、カウント作業も体と目を酷使する重労働でした。現物を画像化し、それをAIが数えてくれることで、人手不足の建設業には強力な助っ人になりそうです。

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