大和リビングらがドローンで屋根洗浄ビジネス! 2022年航空法改正による「レベル4飛行」が後押し
2023年3月29日

管理人のイエイリです。

脱炭素化の流れに乗って、太陽光発電パネルは地上だけでなく、中・高層の集合住宅の屋根にも設置されるようになりました。

そこで問題になるのが、ほこりや鳥のフンなどによる発電効率の低下です。

そのため、時々は洗浄して発電能力を回復させる必要がありますが、高所の傾斜した屋根などに上っての洗浄作業は危険を伴います。

そこで大和ハウスグループの大和リビング(本社:東京都新宿区)とD.U-NET(本社:東京都新宿区)は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ドローンによる屋根洗浄

などの高所メンテナンスサービスを、2023年4月3日に始めることになったのです。(大和リビング、D.U-NETのプレスリリースはこちら

屋根洗浄に使用するドローン(以下の写真:大和リビング、D.U-NET)

屋根洗浄に使用するドローン(以下の写真:大和リビング、D.U-NET)

大和リビングでは、約61万戸もの賃貸住宅を管理しています。住宅の屋根の保守・点検作業には、足場の設置が必要でコストがかかるうえ、屋根上での作業は、作業員の負担増加や事故発生のリスクがありました。

そこで屋根の洗浄や点検などの作業にドローンを活用し、作業の効率化や安全化を図ります。

●ドローンによる高所メンテナンスサービスの内容

・高所作業となる建物屋根部の汚れ・割れ・錆の確認
・屋根の雨どいの、排水状況の確認
・目視で確認できない屋根板や太陽光パネル内部状況を赤外線カメラで確認
・雨どい部のゴミの吸引や屋根全体の洗浄作業による排水状況の改善や美観維持

このサービスは、D.U-NETが総代理店となり、賃貸住宅向けのIoTソリューションを展開するギガプライズ(本社:東京都渋谷区)と、ドローンによる洗浄システムの特許を持つFlight PILOT(本社:長崎県佐世保市)の技術を利用しています。

Flight PILOTの技術を活用した、ドローンによる太陽光パネルの洗浄作業

Flight PILOTの技術を活用した、ドローンによる太陽光パネルの洗浄作業

ドローンによる高所メンテナンスサービスの事業化を後押ししたのは、

2022年12月の航空法改正

でした。

有人地帯によるドローンの目視外飛行や自律飛行を行う「レベル4飛行」が可能になったため、住宅地での高所作業にドローンが活用できるようになったのです。

今後も各社は、ドローンの自動操縦や遠隔操縦による高所作業の機械化サービスによって、建物管理業務のさらなる効率化を図っていく方針です。

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