建築BIM加速化事業に乗り遅れるな! 補助金申請に「GビズID」が必要、3月上旬までに行動開始を
2023年3月3日

管理人のイエイリです。

これから建築分野の設計や施工で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を本格的に活用したい企業にとって、2023年度に国土交通省が実施する「建築BIM加速化事業」は絶好のチャンスです。

というのも、総額80億円もの国費が投じられ、BIMソフトやパソコンなどの費用から、BIMコーディネーターやBIMマネジャーの人件費、BIM講習の費用に至るまで、幅広く補助金がもらえるからです。その額は、1件当たり最大5500万円にも上ります(詳しくは、2022年12月9日の記事参照

建築BIM加速化事業の概要(特記以外の資料:国土交通省)

建築BIM加速化事業の概要(特記以外の資料:国土交通省)

2023年3月1日の午後に、オートデスクは「建築BIM加速化事業(国費80億円)活用オンラインセミナー」を開催しました。私もこの事業について学ぼうと、遅まきながら参加してみました。

講師を務めたオートデスク AEC Building Solution Managerの羽山拓也氏。まずは事業者登録を急げと強調した(資料:オートデスク)

講師を務めたオートデスク AEC Building Solution Managerの羽山拓也氏。まずは事業者登録を急げと強調した(資料:オートデスク)

前半の講師を務めたオートデスク AEC Building Solution Managerの羽山拓也さんは、超重要なことを語りました。

この補助金をゲットするためには、3月末までにプロジェクトの代表事業者の登録を行う必要がありますが、オンライン申請には

ナ、ナ、ナ、ナント、

「GビズID」が必要

なので、IDを持っていない人は急げというのです。(建築BIM加速化事業実施支援室のウェブサイトはこちら

「建築BIM加速化事業実施支援室」のウェブサイト

「建築BIM加速化事業実施支援室」のウェブサイト

補助金の申請手続きは「jGrants」によって行い、アカウントの取得には時間がかかると書いてある

補助金の申請手続きは「jGrants」によって行い、アカウントの取得には時間がかかると書いてある

羽山さんの話を聞いて、補助金申請に必要な情報がまとめられている「建築BIM加速化事業実施支援室」のウェブサイト」を見てみました。

すると、確かに「事業の流れ」の項目に「補助金の交付申請などの手続きはjGrants」を利用して行うことと、「申請にはgBizIDの『gBizID
プライム』または『gBizID メンバー』のアカウント取得が必要で、取得に時間がかかる」と書いてあるではありませんか。

このアカウント取得には1週間くらいかかるそうです。この手続きを知らない人も多そうなので、羽山さん、ナイスな指摘です。

では、補助金の申請を行う「jGrants」とは、どんなものなのか、見てみました。デジタル庁が開設したサイトで、「建築BIM加速化事業」だけでなく、国や自治体の様々な補助金情報がまとめられ、検索や申請をワンストップで行えるので知っておくと便利に使えそうです。

キーワードに「BIM」と入れて検索すると、すぐに建築BIM加速化事業の申請用ページが見つかりました。下の「ログインして申請する」をクリックすると、gBizIDが必要になるというわけです。

「jGrants」のウェブサイト(資料:デジタル庁)

「jGrants」のウェブサイト(資料:デジタル庁)

「建築BIM加速化事業」の申請ページ(資料:デジタル庁)

「建築BIM加速化事業」の申請ページ(資料:デジタル庁)

gBizIDのアカウントには3種類あり、すぐに取得できる「エントリー」と、印鑑証明書や申請書を郵送して審査の後、発行される「プライム」や「メンバー」があります。建築BIM加速化事業の申請には、後者の方が必要です。

審査には「原則2週間以内」と書いてあります。書類の不備などによる手戻りや対応になどを考えると、3週間の余裕を見ておくくらいが安心かもしれませんね。

gBizIDのアカウント体系。補助金申請には「プライム」か「メンバー」が必要だ(資料:デジタル庁)

gBizIDのアカウント体系。補助金申請には「プライム」か「メンバー」が必要だ(資料:デジタル庁)

結論として、gBizIDのアカウントを持っていなくて、建築BIM加速化事業の補助金を狙いたい場合は、アカウントの取得申請から行う必要があり、

3月初旬がデッドライン

と言っても過言ではありません。

gBizIDを持っていない企業は、少なくとも3月上旬にはID取得の行動を始めたい(資料:デジタル庁)

gBizIDを持っていない企業は、少なくとも3月上旬にはID取得の行動を始めたい(資料:デジタル庁)

その後に行う、建築BIM加速化事業の申請自体は簡単で、いくらでも修正できるので、すぐに終わるようです。

というわけで、BIMに取り組む企業の方は、建築BIM加速化事業のチャンスを逃さないように頑張りましょう。

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