管理人のイエイリです。
岸田内閣では、「新しい資本主義」というテーマのもと、「成長と分配の好循環」を実現するための様々な政策を打ち出しています。
その政策が、意外にもわれわれ建設IT関係者の身近なところにあることが、このほど分かりました。
2022年12月2日、令和4年度(2022年度)第2次補正予算が成立しました。
国土交通省住宅局関連の補正予算は約1840億円で、その中に「新しい資本主義」の加速という住宅対策80億円が含まれていました。
その正体は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
建築BIM加速化事業
だったのです。(国土交通省の建築BIM加速化事業についてのウェブサイトはこちら)
この事業の目的は、「中小事業者が建築BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用する建築プロジェクトの整備に対して支援することにより、建築BIMの社会実装のさらなる加速化を図る」というものです。
住宅局建築指導課の資料によると補助の対象は3つあり、(1)令和5年度(2023年度)末までの基本設計、実施設計、施工のBIMモデル作成、(2)設計BIMモデルや施工BIMモデルの作成等に要する費用、(3)下請け事業者だけでなく元請事業者も補助対象、となっています。
補助対象となる建物の要件は、3階建て以上で敷地面積が1000m2以上となっています。BIMモデル作成費の内容は幅広く、「BIMライセンス費」「BIMコーディネーター費」「BIMモデラ―費」などが含まれています。
また、補助上限額は、建物の延べ床面積に応じて、設計費は2500万~3500万円、工事費は
4000万~5500万円
となっています。
「BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」のような詳細な報告書は不要とのことなので、気軽に利用できそうですね。
これまでBIMを導入するかどうか、迷っていた建築設計事務所や建設会社にとって、この補助金は大きな後押しになりそうです。
国交省では補助金の交付を希望する事業者の登録を、2023年1月中旬~3月下旬にかけて行い、交付申請は登録後、随時行うことにしています。
2022年12月21日(水)と、12月26日(月)には、オンライン形式で説明会が行われますので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか。
説明会の参加登録はこちら => https://forms.office.com/r/ngQ1sQew7y
説明会用の資料はこちら(後日掲載の予定) => https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/bim.html