舞台の見え方と音響を設計に織り込む! 竹中工務店が超リアルな音場シミュレーターを開発
2022年12月8日

管理人のイエイリです。

劇場やコンサートホールは、建物自体のデザインだけでなく、客席からの舞台の見え方や音質にも問題が内容に、十分な検討が必要です。

そこで竹中工務店は、建物の設計段階で、臨場感のある音響と内観の仕上がり仕上がりイメージを疑似体験できる「高臨場感可聴化システム」を開発しました。

高臨場感可聴化システムの構成。客席からの見え方をVRゴーグルとヘッドホンで疑似体験できる(以下の写真、資料:竹中工務店)

高臨場感可聴化システムの構成。客席からの見え方をVRゴーグルとヘッドホンで疑似体験できる(以下の写真、資料:竹中工務店)

各客席からの劇場内部や舞台の見え方はVR(仮想現実)ゴーグルで、劇場内に響く音の聞こえ方はヘッドホンを体験できるものです。

このシステムのポイントは、音質にも徹底的にこだわっていることです。

劇場内の音の反射などをリアルに再現するため、多数のスピーカーを備えた室内音場シミュレーター「STRADIA」と同等のクオリティーを

ナ、ナ、ナ、ナント、

音響解析と合成

によって、ヘッドホンで聴けるようにしたのです。(竹中工務店のプレスリリースはこちら

多数のスピーカーを備えた室内音場シミュレーター「STRADIA」。これと同等のクオリティーを音響解析と音の合成によってコンパクト化した

多数のスピーカーを備えた室内音場シミュレーター「STRADIA」。これと同等のクオリティーを音響解析と音の合成によってコンパクト化した

また、ヘッドホンに搭載したセンサー(9軸)で、頭の動きや向きの変化を検知し、音の聞こえる方向や映像の見え方が同時に変わるなど、リアリティーをとことん追求しています。

音臨場感可聴化システムの仕組み。広いスペースで起こる音の挙動をコンパクトに再現できる

音臨場感可聴化システムの仕組み。広いスペースで起こる音の挙動をコンパクトに再現できる

同社はこのほか、オフィスや店舗での人の動きや会話の聞こえ方を再現できる「動的可聴化システム」も開発しました。

これはVRで建物内をウォークスルーする時に、聞こえる音を同期させるものです。

例えばオフィスのロビーから廊下、オープンルーム、食堂と移動したり、ホテルのフロントから客室、ラウンジに移動したりするシーンの変化をVRで見ながら、音を体験できます。

VRによる建物内のウォークスルーに、解析された音が連動する「動的可聴化システム」の構成

VRによる建物内のウォークスルーに、解析された音が連動する「動的可聴化システム」の構成

「静か/騒がしい」「響く/響かない」などの音環境の特徴が事前に把握できるので、音の観点から

内装仕上げやレイアウト

を設計時に検討できます。

建物内をウォークスルーすると、部屋のレイアウトによる音の聞こえ方が体験できる

室内で音を出すと、内装材によって異なる反響音を体験できる

室内で音を出すと、内装材によって異なる反響音を体験できる

これらのシステムは、ヘッドホンとディスプレー、ノートパソコンという簡易な構成なので、どこにでも簡単に持ち運べる「可搬型音場シミュレーター」として活用できます。

同社ではこのシミュレーターによって、劇場やホールなど様々な建物の設計段階で、顧客のイメージに沿った音の環境を構築するとのことです。

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