管理人のイエイリです。
さくらインターネット(本社:大阪市北区)といえば、インターネットが普及し始めた当初からの老舗プロバイダーとして知られています。
「『やりたいこと』を『できる』に変える」という企業理念を掲げる同社は、AI(人工知能)向けの「高火力GPUサーバー」やIoT(モノのインターネット)構築用の「モノプラットフォーム」など、ユーザー目線に立ったユニークなサービスを提供しています。
そして、同社の社内組織であるさくらインターネット研究所は、最近、土木インフラ向けの技術開発にも乗り出しています。
河川や湖沼などの水中調査を自動化するため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
水上ドローンとスマホ
による測量システムを開発し、水底の高精度地図作成を行う実証実験に成功したのです。(さくらインターネットのプレスリリースはこちら)
今回、試作した水上ドローンは、スマートフォンを通じて制御し、スムーズな航行ができました。搭載したソナーにより、川底の地形や水生生物の活動痕跡を画像として出力できます。
さくらインターネット研究所では、「湖沼測量」というよりも「時空間上の情報収集と解析」というスタンスで、様々なデバイスやセンサーを使った水中調査に取り組んでいます。
同社は2020年10月、リモート接続ソリューションを提供する世界的企業、TeamViewerジャパン(本社:東京都千代田区)と共同で、水中調査のリアルタイム情報共有に向けた実証実験を行い、成功しています。(さくらインターネットのプレスリリースはこちら)
面白いのは、水中を計測するソナーに、
魚群探知機を使用
していることです。
魚群探知機による湖底の測量と言えば、中央開発(本社:東京都新宿区)も「Nソナー」というシステムを開発し、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)の「普及促進技術」に登録されています。(2022年8月2日付の当ブログ記事参照)
今回、さくらインターネット研究所が開発した水上ドローンは、機器を小型化し、無人航行できるようにした点が進化のポイントのようですね。