3D都市モデル「PLATEAU」をゲームエンジン「Unity」で活用! 国交省らが変換ツールを無料公開
2023年3月2日

管理人のイエイリです。

国土交通省が主導して整備し、無料公開している3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」は、都市のリアルな3D形状だけでなく、BIM(ビルディング・インフォメーション)モデルのように建築物や都市計画、土地利用、道路、橋などの属性情報も格納されています。

そのため、都市計画や防災から、気流や電波などのシミュレーション、さらにはゲームまで、様々な用途に活用することができます。

3D都市モデル「PLATEAU」(資料:国土交通省)

3D都市モデル「PLATEAU」(資料:国土交通省)

オープンデータなのでどんどん使いたいところですが、データが巨大すぎてダウンロードが大変だったり、一般的なスペックのパソコンでは開けなかったりといったネックもありました。(2021年3月29日の当ブログ記事参照

こうした課題を解決するため、国土交通省シナスタジア(本社:東京都品川区)は、2023年2月28日に画期的なオープンソースのツール「PLATEAU SDK for Unity」を公開しました。

これを使うと、あの重たいPLATEAUのデータを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

ゲームエンジンのUnity

に属性情報付きでインポートし、軽快に活用できるのです。(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのプレスリリースはこちら

Unity Asset Storeで無料公開された「PLATEAU SDK for Unity」(資料:Unity Technologies)

Unity Asset Storeで無料公開された「PLATEAU SDK for Unity」(資料:Unity Technologies)

PLATEAU SDK for Unity」は、Unity関連のツール、8万2000個以上を集めた「Unity Asset Store」で無料公開されています。このサイトに日本の政府機関が出品したのは、国土交通省が初めてとのことです。

機能としては、CityGML形式の都市モデルデータ(第2版シリーズ)をUnityにインポートできるほか、緯度経度座標を平面直角座標へ変換、3D形状データのポリゴンメッシュへの変換、属性情報の取得用API、OBJ、FBX、glTF形式へのエクスポートなどがあります。(詳しくは、PLATEAUサイトで公開のマニュアルを参照

「PLATEAU SDK for Unity」の操作画面(資料:ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン)

「PLATEAU SDK for Unity」の操作画面(資料:ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン)

 「PLATEAU SDK for Unity」の主な機能

  • 直感的なCityGMLインポート(PLATEAUの3D都市モデル標準製品仕様・第2版に準拠した3D都市モデルデータをUnityのシーンへインポート)
  • シーンに取り込んだ3D都市モデルの外観を調整(地物形状のLOD設定、地物タイプの表示・非表示など)
  • 3D都市モデルのFBX、OBJ、glTFへのエクスポート
  • 3D都市モデルの属性にアクセスするためのC# API提供
  • マルチプラットフォームのサポート(Windows、macOS、iOS、Android)
  • Unityのすべてのレンダーパイプラインをサポート(URP、HDRP、Built-in)

そして、このSDKのいいところは、使いたい部分の都市モデルを簡単にダウンロードできるようになったことです。

これまではPLATEAUの都市モデルをダウンロードするとき、100区画単位で1つのデータになっていたため、使う範囲がごく一部だったり、異なるデータ区画にまたがっていたりすると、すぐに数ギガバイト単位の容量になってしまいました。

また、地図上の位置と都市モデルのメッシュ番号を対応させるのにも、ひと苦労がありました。

それが、このSDKを使うと、

地図上で範囲を選択

して、必要な範囲だけインポートできるのです。

SDKを使うと、地図上で必要な範囲を選んでインポートできるので便利だ(以下の資料、動画:シナスタジオのYouTube動画より)

SDKを使うと、地図上で必要な範囲を選んでインポートできるので便利だ(以下の資料、動画:シナスタジオのYouTube動画より)

こうしてUnityにインポートしたPLATEAUの都市モデルをもとに、リアルな都市を舞台にしたゲームや、属性情報を利用した都市情報の可視化など、様々な用途のアプリケーション開発や都市シミュレーションを簡単に開発できます。

都市を舞台にしたゲームのイメージ

都市を舞台にしたゲームのイメージ

建物などの属性情報によって都市情報を可視化したイメージ

建物などの属性情報によって都市情報を可視化したイメージ

UnityでPLATEAUのデータが使えるようになったことで、都市のデジタルツインがさらに幅広い分野や用途で活用されていきそうですね。

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