管理人のイエイリです。
スパイダープラス(本社:東京都港区)開発、販売するクラウド型施工管理システム「SPIDERPLUS」は、施工現場での業務に必要な図面管理や写真管理、電子黒板、帳票作成など様々な機能をもっています。
また、設備BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトや計測機器との連携機能も充実しています。
そのSPIDERPLUSのオプションサービス、「SPIDERPLUS PARTNERS」にこのほど、現場の朝礼などで行われる危険予知活動(KY活動)を高品質化するAI(人工知能)支援機能がプラスされました。
画面上のフォームに今日、行う作業の内容や場所、使用する工具などを入力すると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
あのChatGPT
が、安全対策のポイントを提案してくれるのです。(スパイダープラスのプレスリリースはこちら)
これまでのKY活動は、担当者個人の経験や知識に依存する部分が多かったため、どうしても注意すべきポイントが限られてしまうことがありました。
そこに、ChatGPTが学習した“世界中の現場経験”に基づいたKY活動のポイントを示してくれることで、新たな安全対策の視点が加わり、形骸化を防ぐことができます。
ChatGPTなど、生成AIをうまく使うためには、質問を適切に行う必要があります。そのため、インターネット上ではもChatGPTへの上手な質問文が「プロンプト」として出回っています。
今回、搭載されたAI支援機能では、よい回答が得られるように、あらかじめ用意された上手な
質問のテンプレート
に、ユーザーが入力した作業内容や使用工具などの作業内容を組み合わせて、ChatGPTに安全対策について聞く仕組みになっています。
ChatGPTの利用に当たっては、質問や指示を入力するときに、うっかり企業秘密などを書き込んでしまうとその内容が学習されてしまい、他社への回答などを通じて外部に漏洩してしまうという問題も指摘されています。
スパイダープラスは今回のAI支援機能の開発に当たり、ChatGPTを開発・運営するOpenAI社と利用提携を結び、質問内容がAIの学習用データとして利用されることがないようにしました。
また、AI支援機能はサーバー単位で「ON・OFF」の設定が可能で、デフォルトではOFFになっています。
ChatGPTなどが登場したおかげで、以前は相当な専門知識やデータの準備が必要だったAI機能が、簡単に使えるようになりました。
「質問のテンプレートに、必要項目をプラスして生成AIに聞く」というAI活用法は、様々なアプリで応用できそうですね。