iPhoneとAIで外壁クラック検査! 東急リバブルらが「CRACK SCANNER」アプリを外販
2023年9月21日

管理人のイエイリです。

中古住宅のメンテナンスで重要なのが、外壁クラック調査です。

その作業はこれまでは目視で行われており、小さなひび割れにスケールを当てて幅を読み取るのに多大な手間ひまと負担がかかっていました。

従来の外壁クラック調査のイメージ(以下の写真、資料:東急リバブル)

従来の外壁クラック調査のイメージ(以下の写真、資料:東急リバブル)

この作業を楽にしようと、東急リバブルジャパンホームシールドRistは、iPhoneとAI(人工知能)を使って外壁クラックを自動的に診断するアプリを共同開発し、2022年8月に特許を取得しました。(2022年11月10日の当ブログ参照

iPhoneで写真を撮るように外壁クラックを自動診断できるアプリの使用イメージ

iPhoneで写真を撮るように外壁クラックを自動診断できるアプリの使用イメージ

このアプリが、2023年9月、「CRACK SCANNER」という名前で、

ナ、ナ、ナ、ナント、

外販が開始

されることになりました。(東急リバブルのプレスリリースはこちら

AIによる外壁クラック検査アプリ「CRACK SCANNAR」の商品イメージ

AIによる外壁クラック検査アプリ「CRACK SCANNAR」の商品イメージ

使い方は簡単。現場のクラックの横にQRコード付きのマーカーを張り付けて、クラックごとiPhoneで撮影するだけです。

専用のQRコード付きマーカーをクラックに張り付ける

専用のQRコード付きマーカーをクラックに張り付ける

iPhoneで20cm程度の距離から撮影する

iPhoneで20cm程度の距離から撮影する

するとその画像データを、ディープラーニング技術を実装したAIアプリがクラウド上で解析し、最短15秒のスピードでひび割れの形や最大幅を計測し、結果をiPhoneの画面上に表示します。

アプリで撮影後、約15秒で結果が表示される

アプリで撮影後、約15秒で結果が表示される

スケールを当てる必要なく、撮影するだけなので作業はぐっと楽になり、結果も個人差が出ないので検査の品質もよくなりそうですね。

手軽に使える割には、

計測精度は0.01ミリ

と、高精度です。

iPhoneだけで0.01ミリ単位の高精度計測が可能

iPhoneだけで0.01ミリ単位の高精度計測が可能

これまでもクラウドに写真を送って、ひび割れをトレースしたり幅を計測したりするサービスはありましたが、高解像度のカメラで撮影する必要がありました。

その点、このサービスは使い慣れたiPhoneで大丈夫なので、誰でも検査業務を効率化できそうですね。2024年問題の解決にも寄与してくれそうです。

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