iPhoneでRTK精度の3Dモデルを現場作成! 万能測量機アプリ「LRTK」にフォトグラメトリー機能が追加
2024年9月24日

管理人のイエイリです。

レフィクシア(本社:東京都港区)が開発、販売するスマホアプリ「LRTK Phone」は、iPhoneやiPadに超小型のRTK-GNSS受信機を取り付けて、センチメートル級精度のグローバル座標で位置の測量や点群計測などが行える“万能測量機”として、最近、ブレークしています。(詳しくは、2024年4月8日付の当ブログ同9月2日付のサクセスストーリーを参照)

iPhoneをセンチメートル級精度の“万能測量機”として使える「LRTK Phone」(以下の写真、資料:レフィクシア)

iPhoneをセンチメートル級精度の“万能測量機”として使える「LRTK Phone」(以下の写真、資料:レフィクシア)

このアプリにこのほど、新たな機能が追加されました。定評あるRTK精度の位置情報を使って、

ナ、ナ、ナ、ナント、

フォトグラメトリー

による3Dモデル作成機能が搭載されたのです。

現場をiPhoneで3Dスキャン(左)すると、その場でRTK精度の位置情報付き3Dモデル(右)が作れる

現場をiPhoneで3Dスキャン(左)すると、その場でRTK精度の位置情報付き3Dモデル(右)が作れる

出来上がった3Dモデルのクオリティーは、3D形状にあまりひずみがなく、テクスチャーもコンクリートの細かい質感がわかるほどです。

各部にRTK-GNSSによる絶対座標の緯度・経度・標高の情報を持っているので、3Dモデル上でまるで現場に行ったかのように長さや勾配、面積、体積などを計測できます。

絶対座標で作られたBIM/CIMモデルやGISマップに読み込むと、正確な位置や向きで自動的に配置されるので便利です。

また、3Dモデルは任意の面で切断して、断面図を作ることもできます。

LRTK Phoneのフォトグラメトリー機能で作成した階段の3Dモデル。各部にRTK-GNSSによる絶対座標の位置情報を持っているので、3Dモデル上で様々な計測ができる

LRTK Phoneのフォトグラメトリー機能で作成した階段の3Dモデル。各部にRTK-GNSSによる絶対座標の位置情報を持っているので、3Dモデル上で様々な計測ができる

フォトグラメトリーで作成した3Dモデルの断面図

フォトグラメトリーで作成した3Dモデルの断面図

3Dモデルの作成は、iPhoneの内部で行われるので、データをサーバーにアップロードする必要もありません。そのため、インターネット環境がない山間部の現場でも、グローバル座標による位置情報付きのフォトグラメトリーが行えます。

気になる3Dモデルの絶対座標精度は、

約±5cm

と、とても高精度です。

レフィクシアでは、同社が運営するLRTKクラウド上で、フォトグラメトリーで作成した3Dモデルの共有やダウンロードが行えるサービスも開始しました。

フォトグラメトリーで作成した3Dモデルは、点群に比べて扱いやすく、データ量も少ないという利点があります。

現場にいながら、その場で高精度な位置情報付きのフォトグラメトリー3Dモデルが作れると、新たな施工記録方法としても注目されそうですね。

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