管理人のイエイリです。
建築現場でのものづくりに使われる「施工図」は、設計段階の図面がさらに詳細化され、細かい部分の寸法や部材同士の納まりなどが描きこまれたものです。
実際に建物を造っていく作業に使われる図面なので、部材の干渉問題は完全に解決し、施工手順もしっかりと考えて作成する必要があります。
これまでは施工管理者が現場を監督しながら、事務所に戻って施工図を描くことが一般的でした。しかし、業務が多忙になりすぎると、施工ミスが増えることにも心配です。
こうしたお困りごとを抱えている施工管理者にとって、建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)時代の施工図代行サービスが登場しました。
その名も施工図屋さん(本社:東京都中央区)という会社が運営する同名のサービスで、施工図の作成を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
完全オンライン
で外注できるのです。
施工図の作成を依頼する現場監督は、まず設計図をPDFやCADファイルで施工図屋さんに送ります。
その後、3~5日で初回の図面が届くのでチェックし、必要に応じて修正を依頼します。この「チェックバック」は2回の修正まで無料です。
業務は完全にオンラインで行えるため、現場での打ち合わせには対応していません。しかし、同社のウェブサイトに豊富に掲載されているサンプル図面を見ると、かなりの品質が期待できそうです。
そして、気になるお値段ですが、
税込みで1枚2万5000円
とリーズナブルです。枚数によっては、さらに割引する場合もあるとのことです。
建設現場は、どこも人手不足問題で悩んでいます。その解決策として、施工管理技士の資格が不要な業務などを積極的に外注することで、施工管理業務に集中する「戦略的外注」は有効な手段です。
こうしたニーズに応えるため、写真整理やデータ処理などを引き受ける建設業向けの「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」サービスが登場しています。
施工図の外注サービスは以前からありましたが、現場事務所への派遣や現場に出掛けての打ち合わせなどの手間ひまがかかっていました。
その点、「施工図屋さん」は業務を完全にオンライン化することで、施工図作成のBPOサービスと言えるでしょう。