管理人のイエイリです。
国土交通省は2024年度から建設分野の新たな情報化戦略として「i-Construction 2.0」をスタートさせました。今後、ますます人手不足が深刻になる中、2040年度までに3割の省人化と1.5倍の生産性向上を目指す挑戦です。
そのキーワードとなっているのが「オートメーション」です。これまでのようにプロジェクトの工程ごとに、人間がひと手間かけて次のステップに進むのではなく、業務全体が自動的に流れていく「ストリームライン」のように進んでいくイメージですね。
例えば、現実の現場を3Dデータで再現した「デジタルツイン」も、これまでは現場をドローンなどで撮影し、そのデータを人がプログラム使って処理し、クラウドで共有していましたが、その要所要所で人がひと手間かけていました。
こうした3Dデータ作成の手順をオートメーション化するため、アプトポッド(本社:東京都新宿区)とLiberaware(本社:千葉市中央区)は協業し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
360度動画と3Dデータ
を同時作成するシステムを開発したのです。(アプトポッドのプレスリリースはこちら)
アプトポッドは、360°カメラを搭載したドローンやロボットを遠隔操作しながら、撮影した映像データをリアルタイムに収集する「intdash」という高速データストリーミング技術を持っています。
一方、Liberawareは、360°映像データから3Dデータを自動生成する「LAPIS」というシステムを持っています。
これまでなら、intdashで収集した映像データをいったんファイルに保存し、LAPISに読み込ませて3Dデータを作る必要があったため、人間の「ひと手間」が必要でした。
そこで今回、intdashとLAPISをAPIで連携したことで、intdashでの360°映像収集と、LAPISによる3Dデータ作成をリアルタイムに
オートメーション化
できるようになったのです。
このソリューションができたことで、従来のワークフローに比べて3Dデータ作成までの所要時間が短縮され、コスト削減にもつながります。
人が入りにくい狭い場所や危険な場所でも、ドローンやロボットの遠隔操作でデータ収集できるのも魅力的ですね。