撮影中の360°映像をリアルタイムに3Dデータ化! アプトポッドとLiberawareが連携ソリューション
2024年10月10日

管理人のイエイリです。

国土交通省は2024年度から建設分野の新たな情報化戦略として「i-Construction 2.0」をスタートさせました。今後、ますます人手不足が深刻になる中、2040年度までに3割の省人化と1.5倍の生産性向上を目指す挑戦です。

そのキーワードとなっているのが「オートメーション」です。これまでのようにプロジェクトの工程ごとに、人間がひと手間かけて次のステップに進むのではなく、業務全体が自動的に流れていく「ストリームライン」のように進んでいくイメージですね。

例えば、現実の現場を3Dデータで再現した「デジタルツイン」も、これまでは現場をドローンなどで撮影し、そのデータを人がプログラム使って処理し、クラウドで共有していましたが、その要所要所で人がひと手間かけていました。

こうした3Dデータ作成の手順をオートメーション化するため、アプトポッド(本社:東京都新宿区)とLiberaware(本社:千葉市中央区)は協業し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

360度動画と3Dデータ

 

を同時作成するシステムを開発したのです。(アプトポッドのプレスリリースはこちら

従来の3Dデータ作成ワークフロー(上段)と、ストリームライン化されたワークフロー(下段)(以下の資料:アプトポッド)

アプトポッドは、360°カメラを搭載したドローンやロボットを遠隔操作しながら、撮影した映像データをリアルタイムに収集する「intdash」という高速データストリーミング技術を持っています。

一方、Liberawareは、360°映像データから3Dデータを自動生成する「LAPIS(ラピス)」というシステムを持っています。

四足歩行ロボットやドローンなど撮影中の360°映像をリアルタイムに収集できる「intdash」の画面

四足歩行ロボットやドローンなど撮影中の360°映像をリアルタイムに収集できる「intdash」の画面

「LAPIS」により360°映像から作成された3Dデータ

「LAPIS」により360°映像から作成された3Dデータ

これまでなら、intdashで収集した映像データをいったんファイルに保存し、LAPISに読み込ませて3Dデータを作る必要があったため、人間の「ひと手間」が必要でした。

そこで今回、intdashとLAPISをAPIで連携したことで、intdashでの360°映像収集と、LAPISによる3Dデータ作成をリアルタイムに

 

オートメーション化

 

できるようになったのです。

intdashとLAPISをAPI連携したことで、360°映像を撮影するのと同時に3Dデータを作成できるようになった

intdashとLAPISをAPI連携したことで、360°映像を撮影するのと同時に3Dデータを作成できるようになった

このソリューションができたことで、従来のワークフローに比べて3Dデータ作成までの所要時間が短縮され、コスト削減にもつながります。

人が入りにくい狭い場所や危険な場所でも、ドローンやロボットの遠隔操作でデータ収集できるのも魅力的ですね。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »