管理人のイエイリです。
工事現場で大きな負担となっている配筋検査のDX(デジタルトランスフォーメーション)化は、生産性向上のために欠かせない取り組みとなっています。
そんな中、三井住友建設と日立ソリューションズ(本社:東京都品川区)は、3D計測が可能なデプスカメラとタブレット端末を用いたリアルタイム鉄筋出来形自動検測システム「ラクカメラ」を、2019年に開発しました。
約5年前に開発されたラクカメラですが、このほど、画期的な進化を遂げました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
AI機能を搭載
したのです。(三井住友建設のプレスリリースはこちら)
従来のシステムは、画像から鉄筋を1本1本認識する作業を人間が行っていましたが、AI(人工知能)の搭載で鉄筋認識作業が自動化され、抽出精度も大幅に向上しました。
さらに、鉄筋が二重になったダブル配筋を撮影すると、AIが鉄筋の上段と下段を自動認識し、従来は困難だった下段配筋の鉄筋本数や配筋間隔、鉄筋径も自動計測できるようになりました。
計測結果をクラウドにアップロードすると、帳票と写真台帳を自動作成してくれます。
そしてAI搭載によって現場の実務がより便利になったのは、
逆光条件でも計測
できるようになったことです。
画像からAIが鉄筋を自動認識するため、逆光や直射日光が当たる場所で撮った写真も使えるようになりました。
三井住友建設は、このシステムを積極的に導入し、さらに高精度化に向けてシステム開発に取り組んでいくとのことです。
配筋検査の分野では、3DカメラやタブレットのLiDARといったハード面、BPOの活用というネット外注面、そしてAIやBIMといったソフト面の各方向に、生産性向上の取り組みが広がってきました。
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