燈が業務を自律遂行する“AI代理人”を開発! 施工計画書もオートメーション作成
2025年1月15日

管理人のイエイリです。

「ChatGPT」など、生成AI(人工知能)は、文章の要約や校正、翻訳といった文章作成から、ある課題を解決するためのWeb検索など、ユーザーのニーズに対して専門家のように役立つ回答をしてくれます。

一方、問題はAIが“指示待ち族”であることです。そのため、施工計画書などを作るときは、人間がひと手間ひと手間かけて、AIに参照する資料ややるべきことをプロンプトで指示する必要があります。

現在の生成AIは、やるべきことを指示する必要がある(以下の資料:燈)

現在の生成AIは、やるべきことを指示する必要がある(以下の資料:燈)

この問題を解決しようと、AIスタートアップの(あかり)(本社:東京都文京区)は、同社の建設業向け生成AIサービス「光/Hikari」に、建設業の業務に特化したAIエージェント機能を追加しました。

施工計画書の作成など、建設業務を

ナ、ナ、ナ、ナント、

自律的に進めてくれる

のです。(燈のプレスリリースはこちら

建設実務を自律的に進めるAIエージェントのイメージ

建設実務を自律的に進めるAIエージェントのイメージ

ドローン(無人機)の世界では、「自律飛行」というシステムが実用化されていますが、このAIエージェントはその建設実務版と言えるものです。

ドローンの自律飛行では、パイロットがいちいち「上昇」「左旋回」などの指示をしなくてもドローンは目的地に着いてくれます。

AIエージェントも同様に、ユーザーがいちいち指示しなくても、施工計画書というゴールに向かって、過去の資料や特記仕様書、施工方法、法令などを自動的に調べ、書類作成までを行ってくれます。

参照資料には、設計図や写真なども使えます。

また、実務で使える書類を作るためには、会社独自の承認プロセスや書式、社内システムとのAPI連携も必要です。そのため燈は各社の業務フローを反映し、AIエージェントのカスタマイズも行います。

ちなみにエージェントとは「代理人」という意味です。

AIエージェントによる施工計画書の自律作成イメージ。いちいちユーザーが指示しなくても、いろいろな資料を調べて実務を進めてくれる

AIエージェントによる施工計画書の自律作成イメージ。いちいちユーザーが指示しなくても、いろいろな資料を調べて実務を進めてくれる

いわば、建設実務の

オートメーション化

を実現してくれるシステムと言えるでしょう。

これまで新入社員は、先輩社員の業務の進め方を見たり、教えてもらったりしながら、建設実務の進め方を覚えてきました。

このAIエージェントは、仕事の進め方を知っているので新入社員でも一定品質の実務をこなすことができます。そして、AIの仕事ぶりを見ながら仕事の進め方を学ぶこともできそうですね。

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