管理人のイエイリです。
建築工事の終盤に行われる内装仕上げ工事は、「段取り」が命と言っても過言ではありません。
壁の仕様を確認して図面上で色分けし、数量を手拾いし、さらに現場を実測して石こうボードの割り付けを検討して必要な材料の数量を算出。そしてようやく発注できるのです。
この段取り業務は、内装工事を担当する施工管理者の業務の3分の1を占めると言われます。
こうした内装工事に関係する様々な「ひと手間、ひと手間」を解消し、大幅な時短につなげようと、野原グループ(本社:東京都新宿区)は2025年2月3日、「BuildApp内装 建材数量・手配サービス」を開始しました。
施工BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを使って、
ナ、ナ、ナ、ナント、
段取りを自動化
してくれるサービスなのです。(野原グループのプレスリリースはこちら)
サービスの対象建材は、石こうボードと軽量鉄骨下地材(LGS)です。
これまで担当者の経験や独自の方法で行っていた建材の割り付けや発注数量の算出、そして納品時の間配り計画までを、大幅に自動化するものです。
BIMモデルは数量算出などをバックグラウンドで処理するため、このサービスを利用するのにBIMのスキルは必要ありません。
このサービスでは施工BIMモデルから、壁仕様図、建材の発注数量表、割り付け方針図、楊重間配り計画表という4つの資料を自動的に作成します。
発注時にはスマートフォンを使い、現場の要所で寸法を実測し、発注用データに入力します。これまで現場で「現物合わせ」で寸法調整していた作業が、
工場でのプレカット
に置き換わり、作業場所ごとに必要な資材が届きます。
あとは割り付け方針図に従って取りつけていくだけなので、施工もはかどりそうですね。また、残材も大幅に削減できて、環境にもよさそうです。
建設業にとって2024年は時間外労働時間に上限が設けられる“2024年問題”が大きなテーマでした。続く2025年は建設現場を支えてきた段階の世代が75歳を迎えて大量退職が見込まれるので“建設の2025年問題”が待ち受けています。
内装工事の段取りを「オートメーション化」する「BuildApp内装 建材数量・手配」サービスは、問題解決の大きなソリューションになりそうです。