管理人のイエイリです。
これまでの住宅設計は、施主の要望やコスト、建築基準など様々な条件をもとに、設計士が経験やノウハウによって設計案を作成してきました。そのため設計の標準化や効率化が進みにくいことが課題となっています。
また、建材の高騰や職人の人手不足もあり、住宅メーカーは設計と施工コストの最適化にも気を配る必要があります。
こうした課題を解決しようと、Lib Work(本社:熊本県山鹿市)
ナ、ナ、ナ、ナント、
日本初の“生成AI住宅”
の設計・施工を実現する住宅設計の自動化プロジェクトに着手しました。(Lib Workのプレスリリースはこちら)
このプロジェクトは、建築設計に特化した先進的な生成AI(人工知能)プラットフォームを北米で展開し、実績のあるカナダのMaket Technologies社(本社:ケベック州ロンゲール)とパートナーシップを結んで行うものです。
生成AI住宅は、AIに蓄積されたデータやアルゴリズムによって建築基準や土地の区画・形状、施主の要望に適した最適な間取りを瞬時に生成する仕組みによって設計されます。さらに自動的に3Dパースモデルも生成されます。
Lib Workは、同社が持つ膨大な住宅図面データベースをMaket Technologies社のAIに学習させることで、日本の建築基準や消費者ニーズに対応した高精度なプラン生成が行えるシステムを開発します。
システムの特徴
(1)AIによる最適な間取り自動生成 (2)フォトリアリスティックな3Dデザイン (3)バーチャルアシスタントによる設計支援 (4)コスト試算と材料最適化 |
このシステムは2025年に開発を完了する予定で、Lib Workは実証実験を経て正式導入する予定です。
導入によって、AIによって
リアルタイムな間取り作成
が行えるため、設計プロセスが短縮できるほか、フォトリアルな3Dパースのリアルタイムな提供で顧客満足度も高まります。
また、設計コストの削減や、建築費全体のコストも最適化できるので住宅メーカーの利益率も高まります。
Lib Worksでは国内の住宅メーカーや施工会社にも、このシステムをOEM販売で提供するほか、ユーザー企業のニーズに応じてカスタマイズも行う予定です。
AIが住宅設計のかなりの部分を行ってくれるとなると、設計士の腕の見せ所は施主とのコミュニケーションによって要望に応えることや、「刺さる」提案をAIに作らせるプロンプト力になってきそうですね。