管理人のイエイリです。
3Dスキャナー機能を持つ「LiDAR」センサーを備えたiPhoneが登場して以来、現場の技術者にとって3D点群計測はぐっと身近になりました。
そのカンタンさは、3D計測の“本家”である3Dレーザースキャナーにも影響を及ぼしています。
例えば、ファロージャパン(本社:愛知県長久手市)がこのほど発売した「Blink」という新製品のキャッチフレーズは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマホのように簡単
に使える、というものなのです。(ファロージャパンのニュースリリースはこちら)
3Dレーザースキャナーを使った計測作業と言えば、複数に分けて計測した点群データを1つにまとめる作業のために、1回の計測ごとに三脚の位置座標を記録したり、目印になるターゲットを配置したりと、複雑で専門的な段取りや手順をイメージされます。
ところがBlinkによる作業は、機器の電源を入れて、スマホの「FARO Stream」アプリに接続し、スキャンを始めるだけなのです。
あとはスキャナー自体がリアルタイムにスキャン位置を指示したり、作業を間違えた場合にはフィードバックを出してくれるので、それにしたがってスキャンを繰り返していくだけです。
計測された点群データをクラウドにアップすれば、点群データの自動登録や作業の進捗状況の共有、オルソ画像の作成などを自動的に行ってくれるのです。
操作方法は、ほぼスマホ並みに簡単になりましたが、中身は3Dレーザースキャナーです。
そのため計測範囲は、
0.5m ~ 80m
と広く、精度も10mで4mmと高くなっています。
3Dレーザースキャナーの性能と精度を、スマホ並みの手軽さで扱えるようになったことで、建設現場の3D点群計測はますます欠かせない手段になりそうです。