3Dレーザースキャナーがスマホのように簡単化! FAROが誰でも使える「Blink」を発売
2025年4月18日

管理人のイエイリです。

3Dスキャナー機能を持つ「LiDAR」センサーを備えたiPhoneが登場して以来、現場の技術者にとって3D点群計測はぐっと身近になりました。

そのカンタンさは、3D計測の“本家”である3Dレーザースキャナーにも影響を及ぼしています。

例えば、ファロージャパン(本社:愛知県長久手市)がこのほど発売した「Blink」という新製品のキャッチフレーズは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

スマホのように簡単

に使える、というものなのです。(ファロージャパンのニュースリリースはこちら

「スマホのように簡単に使える」ことを目指した3Dレーザースキャナーの新製品「Blink」(以下の写真、資料:ファロージャパン)

「スマホのように簡単に使える」ことを目指した3Dレーザースキャナーの新製品「Blink」(以下の写真、資料:ファロージャパン)

「Blink」の外観。サイズは280 mm x 115 mm x 225 mm、重量はバッテリー込みで3.7kg

「Blink」の外観。サイズは280 mm x 115 mm x 225 mm、重量はバッテリー込みで3.7kg

3Dレーザースキャナーを使った計測作業と言えば、複数に分けて計測した点群データを1つにまとめる作業のために、1回の計測ごとに三脚の位置座標を記録したり、目印になるターゲットを配置したりと、複雑で専門的な段取りや手順をイメージされます。

ところがBlinkによる作業は、機器の電源を入れて、スマホの「FARO Stream」アプリに接続し、スキャンを始めるだけなのです。

現場に「Blink」を据え付けて電源を入れるだけで点群計測をスタートできる

現場に「Blink」を据え付けて電源を入れるだけで点群計測をスタートできる

あとはスキャナー自体がリアルタイムにスキャン位置を指示したり、作業を間違えた場合にはフィードバックを出してくれるので、それにしたがってスキャンを繰り返していくだけです。

計測された点群データをクラウドにアップすれば、点群データの自動登録や作業の進捗状況の共有、オルソ画像の作成などを自動的に行ってくれるのです。

計測された点群データはStreamアプリでリアルタイムに確認できる

計測された点群データはStreamアプリでリアルタイムに確認できる

点群データの位置合わせも直感的に行える

点群データの位置合わせも直感的に行える

操作方法は、ほぼスマホ並みに簡単になりましたが、中身は3Dレーザースキャナーです。

そのため計測範囲は、

0.5m ~ 80m

と広く、精度も10mで4mmと高くなっています。

3Dレーザースキャナーの性能と精度を、スマホ並みの手軽さで扱えるようになったことで、建設現場の3D点群計測はますます欠かせない手段になりそうです。

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