AIがCAD図面から壁、屋根、窓の面積を自動拾い! mignが新技術「drawis」を開発
2025年6月5日

管理人のイエイリです。

図面の多くがCADで作成されるようになった現在でも、建物の各部分の数量拾いは「測る」「計算する」「表にする」など、手作業に依存している部分が多く残っています。

こうした煩雑な作業工程は、ヒューマンエラーや作業の手戻りなどの非効率が課題となっていました。

建築図面の例。これから壁や屋根、窓などの面積計算を行うのは、いまだに手作業に依存している部分が多い(以下の資料:mign)

建築図面の例。これから壁や屋根、窓などの面積計算を行うのは、いまだに手作業に依存している部分が多い(以下の資料:mign)

そこでmign(本社:東京都渋谷区)は、建築図面からの数量拾いや面積計算を瞬時に行う新技術「drawis(ドロウィス)」を開発しました。

図面内の壁や屋根、窓、ドアなどの各部位を、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIが自動認識

し、それぞれの面積を瞬時に計算してくれるのです。(mignのプレスリリースはこちら

新技術「drawis」によって、CAD図面(上)から壁、屋根、窓などを自動認識し、色分け抽出(下)するイメージ

新技術「drawis」によって、CAD図面(上)から壁、屋根、窓などを自動認識し、色分け抽出(下)するイメージ

drawisは、「自動領域抽出」、「面積自動計算」、「数量拾い・見積もり作成支援」の機能で構成されます。

自動領域抽出では、AI(人工知能)が建築図面を解析し、壁や屋根、窓、ドアなどの各部分を高精度に認識・抽出します。抽出された領域は、図面上で色分け表示して確認できるほか、修正も可能です。

自動面積計算では、抽出した各領域の面積をAIが即座に計算し、手作業によるミスを防ぎます。

数量拾い・見積もり作成支援では、各部の面積情報から、必要な材料の数量を自動で計算し、見積もり作業全体をスムーズに行えます

その結果、積算や見積もりにかかる

時間と工数を大幅削減

することができるのです。

数量拾いや見積もりを自動化するというと、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用が頭に浮かびますが、人間と同様な作業を代行してくれるAIの進化によって、CAD図面やPDF図面を生かした新たな建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)の道も開けてきそうです。

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