管理人のイエイリです。
マンションや一戸建て住宅のモデルルームや展示場を作るためには、土地や資金、時間が必要です。そして様々なバリエーションがある間取りや階、内外装のどれを選ぶかが悩ましいところです。
福井コンピュータホールディングスの連結子会社、福井コンピュータドットコム(本社:福井県坂井市)は、こうしたデベロッパーや工務店の悩みを解決するビジネスに乗り出しました。
既に実現しているのは、東京・八王子に建設されるマンション「プリリアタワー八王子」のゲストサロンで今年2月から試験運用されているシステムです。
展示されているモデルルームの住戸プランとは異なる間取りや仕様を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
バーチャルリアリティー
でリアルに体験できる「マンションVRシステム」が導入されているのです。
このシステムは、モデルルーム内の一角に置かれ、VRコンテンツ化された間取りの内部を、ヘッドマウントディスプレー「HTC Vive」を着け、部屋の中にいる没入感をリアルに感じながら、最大3m×4mの範囲を歩き回って体験できるものです。
体験できる内容は部屋の奥行きや天井の高さ、バルコニーからのパノラマ眺望、キッチンやトイレのサイズ感、家具などのレイアウトイメージなどです。
従来型のモデルルームも用意されていますが、異なる間取りや階のイメージをバーチャルなVRで補完することで、販促効果も高まりそうです。
このシステムは、モデルルームの運用を想定して、ヘッドマウントディスプレーや高性能デスクトップパソコン、4Kモニター、ソフトウェアのほか、VRコンテンツまでを含めたパッケージとして、福井コンピュータドットコムがレンタル提供するものです。
作成に手間と時間がかかるVRコンテンツの作成も、内観1戸分が費用に含まれており、価格は年間190万円(税別)です。
さらに同社は、VRを使った次なるビジネスとして「3Dバーチャル展示場」も、2017年春のオープンを目指して着々と準備を進めています。
インターネット上に住宅会社の3D仮想モデルハウスを構築し、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで、どこからでも
年中無休、24時間公開
のモデルハウス見学ができるようにするのです。
このシステムでは、同社が運営する建材・設備の3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」と連動し、国内で販売中の建材や設備を入れ替えてシミュレーションできるものです。
コーディネート結果は建材情報を含んだイメージボード形式で保存や出力ができます。実在する建物は、全天球カメラで実際の内観を撮影した「360°パノラマビュー」も閲覧可能です。
まずは同社のある福井県版を皮切りとして、2017年春にWindowsパソコン版をプレオープンし、2017年夏にすべてのパソコン、タブレット、スマホに対応した本オーブンする予定です。
出展料は福井県版の場合1棟当たり50万円/1年間(税別)となっています。