管理人のイエイリです。
建設システム(本社:静岡県富士市。以下、KENTEM)の施工管理システム「快測シリーズ」は、トータルステーションとスマートフォンで現場での墨出しやICT施工が行える「快測ナビ」(2016年1月7日の当サイト記事)や、iPadのLiDARで公共座標系による点群計測が行える「快測Scan」(2022年10月18日の当サイト記事)など、手軽に情報化施工が行えるアプリとして親しまれています。
この快測シリーズに、今回「快測AR」が加わり、2024年6月25日に発売されることになりました。
その名の通り、タブレット上でAR(拡張現実)の技術を使い、目の前にある実際の現場とこれから作る構造物の3Dモデルを融合し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
未来の現場
が見られるアプリなのです。(KENTEMのプレスリリースはこちら)
現場でARを使う上で重要なのは、現実の風景と3Dモデルの位置や方向を高精度に合わせることです。
快測ARでは現場の任意の位置に「KENTEMマーカー」を配置し、「快測ナビ」でマーカー中心の位置座標を計測します。
その座標値をQRコード化して「快測AR」に読み込むと、マーカーを自動認識してどこでも確実に位置合わせが行えます。作業中に3Dモデルの位置がずれても、簡単に位置合わせし直すことができます。
快測ARで表示できる3Dモデルは、同社の3D、BIM/CIMソフト「INNOSiTEシリーズ」の「SiTECH 3D」や「SiTE-NEXUS」、「SiTE-STRUCTURE」で作成した3Dモデルのほか、「SiTE-NEXUS」に取り込んだ3Dイラスト、IFC形式やSketchUp形式の3Dモデルなどです。
気になるお値段ですが、サブスクリプションとなっており、1ライセンス当たり
年額3万9600円(税込み)
となっています。
同社では近日中に、快測ARの製品ページを公開予定とのことです。
快測シリーズを使い慣れたユーザーにとって、ARによる施工管理を手軽に導入できそうですね。
【訂正】
初出時に年額を「税別」と表記していましたが、正しくは「税込み」の誤りでした。訂正します。