積算AIが紙図面から数量拾い! KK Generationが内装工事の自動積算を実現
2025年7月28日

管理人のイエイリです。

CADやBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用しても、なかなか効率化が図りにくいと言われるのが積算業務です。

公共工事などで使われる従来の積算基準は、紙図面から人間が数量を「手拾い」することを前提としているため、CADやBIMを使ってもそれに合わせるための手作業が必要だからです。

こうした非効率を解決するため、KK Generation(本社:東京都港区)は、「積算AI」を開発し、内装工事における活用例を公開しました。

内装工事用の紙図面や建具表、仕上げ表などをシステムにアップロードすると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIが人間のように数量拾い

を行い、部屋別や部材別の数量を自動集計してくれるのです。(KK Generationのプレスリリースはこちら

建物の平面図やキープラン図、建具表、仕上げ表などのイメージをアップロードすると、AIエージェントがまるで人間のように資料間のデータを連携させる煩雑な作業を行い、自動的に数量を算出します。

そのデータは、部屋別や部材別に整理され、 Excel形式のデータに書き出すことも可能です。

その一連の作業は「『積算AI』内装積算活用例」というYouTube動画で公開されています。

平面図を読み込むと各部屋を認識し、自動的に面積を計算する

平面図を読み込むと各部屋を認識し、自動的に面積を計算する

ドアや窓などの開口部を自動認識する

ドアや窓などの開口部を自動認識する

建具表からは、記号をもとに正確な寸法を取得する

建具表からは、記号をもとに正確な寸法を取得する

仕上げ表の入力

仕上げ表の入力

図面や建具表、仕上げ表などのデータを連携させて、各部屋の数量や合計数量を算出する

図面や建具表、仕上げ表などのデータを連携させて、各部屋の数量や合計数量を算出する

積算結果はExcel形式のデータで出力することも可能

積算結果はExcel形式のデータで出力することも可能

従来、人手によって行われていた複雑な

拾い作業をAIが代行

することで、効率アップや精度の向上、属人性の排除を同時に実現します。

同社は日本の建設図面に対応したAI開発に特化したスタートアップ企業で、東京大学でのAI(人工知能)開発経験を持つAIエンジニアなどが立ち上げました。

従来の積算基準は、手拾いを想定し、その作業を効率化するため、部屋ごとの数量を小数点1桁に「切り上げる」処理などを行っています。こうした細かい手順も、AIなら柔軟に行えそうですね。

一方、切り上げの累積によって部屋数が多い建物だと、基準通りに積算した場合、実数量よりも数パーセント多くなってしまうこともあるので、国土交通省の「建築BIM推進会議」や日本建築積算協会などでは、BIMによる積算の標準化に取り組んでいます。

今回の「積算AI」は、CADやBIMによる自動化に遅れていた設計事務所に、建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)の恩恵を与えるとともに、手拾いからBIMへと変化しつつある積算基準の変化とともに、柔軟な自動化を実現するシステムと言えるでしょう。

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